イーサリアム(Ethereum)上のDeFi(分散型金融)が活況を帯びています。特にコンパウンド(Compound)が発行した独自トークンであるCOMPの注目の熱が大きいです。本コラムでは、そもそもCompoundとは何かを解説します。
Compound Protocolとは何か
Compound Protocolは、2018年8月にローンチしたイーサリアム上で稼働する短期金融市場のプロトコルです。 短期金融市場とはつまるところ、短期資金の貸出と借入の市場であり、Compound Protocolは、これをスマートコントラクトで行います。
ユーザーは、特定のサードパーティーを信頼する必要なしに、任意のETHやERC20トークンを貸出して利息を得ることができます。また、任意のETHやERC20トークンの借入をして、借入したトークンを売却・使用・さらに貸出などをするこも可能です。
Compound Protocolは、イーサリアム上で稼働するプロトコルにあたり、サードパーティーのサービスとしては、Compoundのスマートコントラクトにアクセスしてインターフェイスを提供するようなものが複数存在しています。
つまりパブリックチェーン上に存在するミドルウェアプロトコルという位置づけで、dYdXやDharma Protocol、0xなどと同じようなレイヤーにあたると捉えて良いでしょう。
Compound Protocol Appは、Compound Protocol チーム自身が作っている公式のインターフェイスということになります。さまざまな外部のアプリケーションベンダーが、Compoundのプロトコルを自身のサービスに統合して、ユーザーにレンディングとローンの機能を提供しています。例えば、InstaDappや、日本人が開発するものではGoyemonなどが存在します。
流動性プールに資産を供給するという概念
Compound Protocolは、レンディングプラットフォームとも言えますが、貸し手と借り手をマッチングするようなものではありません。ユーザーは流動性を持つコントラクトアドレスに担保資産を預け、そのコントラクトアドレスに預け入れをすれば利子を得ることができ、逆にそのコントラクトアドレスから借入を行う場合、利子を支払うというものです。
この貸出と借入を行う際の利息は、そのときの需要によって上下します。貸出の際に利子を貰えるのは説明不要でしょう。借入の場合はどのようにすれば良いかというと、他の資産をこの流動性プールとなるコントラクトアドレスに預ける必要があります。その預けた資産を担保として、借入することができます。
執筆時点において、Compound Protocolは、最低担保比率は150%であり、つまり、15,000円のETHを担保にした場合10,000円分のZRXなどを借入れることができます。このため、実際には少なく見積もっても、200%程度は維持率を確保しておくことが一般的です。
ユーザーとして気をつけること
Compound Protocolを利用するには資産をレンディングができ、利息が稼げます。また、資産を担保にして借り入れを実行できることから投資手法にバリエーションをもたらすことも可能です。一方でいくつか気をつけるべき点もあるので、それらを箇条書します。大まかには以下のようなことでしょう。
- パブリックブロックチェーンのアプリケーションなので、秘密鍵をなくしたら復旧できない。
- 利息は日毎単位で常に変動し、年間を通しての利息は不確定である。
- イーサリアムのブロックチェーンが混雑すると、トランザクション手数料負担が大きくなり、運用ボリュームが小さいと受け取り利息に対して負担になる場合もある。
- スマートコントラクトは監査済のもので、万が一のバグなどがある可能性は0ではない。
大まかにはこのようなところでしょうか。リスクや特性を把握したうえで利用すると良いでしょう。また現在、Compoundは独自トークンCOMPを発行しており、COMPはレンディングを利用するユーザーに対して配られます。
参考資料:https://coinchoice.net/what-is-defi-protocol-compound/
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Source: 仮想通貨情報局