ブロックチェーンによる来歴証明が付いたイラストやTシャツなどの展示販売会が、大日本印刷本社近くにあるDNPプラザ(東京都新宿区)で始まった。ブロックチェーン・アニメ企業のブロックパンクと、クリエイターの支援サービスを行うサーチフィールドが共同で行なっている企画で、ブロックチェーンを使うことで真贋を証明し、クリエイターの制作支援につなげたい考え。展示販売会は2月3日まで。
NFCとQRコードで証明書を読み取る
展示・販売されているグッズのイラストを描いたのは、サーチフィールドのクリエイター・プラットフォーム・ギクタス(Gikutas)に所属する10人。会場にはイラスト(複製画)やTシャツなど20点が展示されている。
イラストは「スマートアートプリント」と呼ばれるもので、DNPの技術で印刷された高精細複製原画にNFCチップを搭載している。
イラストにはNFCチップとQRコードが添付されており、TシャツにはQRコードが埋め込まれている。NFCチップやQRコードを読み取ると、デジタル証明書を確認できる。証明書には、作品の詳細や所有者履歴などが記載されており、本物であることが確認できる仕組みだ。
イベントを企画したブロックパンクのジュリアン・ライハンCEOは、Netflixのアニメ部門など映像業界で10年以上の経験を持つ。展示会を開いた理由について、「利用者からは実際に触れるグッズが欲しいとの声が多かった」と説明する。海賊版が流通する現状に触れ、「ブロックチェーンを用いて、来歴を証明した形でグッズの二次流通までできるようにしたい」と強調した。
「ブロックチェーンは真贋を判定する鑑定人をシステム化したもの」
サーチフィールド副社長の長谷川洵氏は、ブロックチェーンについて“真贋を判定する鑑定人をシステム化したもの”と説明。「基本的に作品は買い切り型のため、クリエイターが十分な報酬を得られず、制作をやめる人もいる。ブロックチェーンを用いて、権利を保全して二次流通からも利益を得られるようになれば、新たな収入源になる」と期待をにじませる。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/37524/
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Source: 仮想通貨情報局