昨年は、仮想通貨企業の大きな破綻とそれに続くFUD(恐怖・不確実性。疑念)の津波にもかかわらず、仮想通貨ベンチャーキャピタルにとって大きな1年となった。しかし、今年は資金が簡単に流れないかもしれないと、仮想通貨リサーチャーは警告している。
ギャラクシー・リサーチによると、ベンチャー企業によるWeb3や仮想通貨スタートアップへの投資額は2022年に300億ドル強となった。
ギャラクシーのリサーチ責任者であるアレックス・ソーン氏は、2021年のVC投資額310億ドルにせまる「モンスターイヤー」だったと表現している。
しかし、1月5日のレポートで、ソーン氏は、マクロ経済と仮想通貨市場の状況が第3四半期と第4四半期に大幅な投資の減少につながったとも指摘している。これは、マクロ経済と仮想通貨市場の状況が改善されるまで続くことになりそうだ。
ソーン氏は、2022年のベンチャー取引は2900件だったが、第4四半期は案件が減少し、投資額も2年ぶりの低水準だったと指摘している。
この傾向が続けば、2023年に仮想通貨やWeb3企業が資金調達に苦労する可能性があると、ソーン氏は示唆した。
「マクロ経済、通貨市場、そして暗号資産を巡る環境は、すべての関係者にとって困難な1年を予感させている」と、ソーン氏は述べている。
また、企業の評価額低下や投資家の厳しい要求は、起業家により困難な資金調達環境をもたらすとも指摘している。
「2023年にスタートアップ企業はファンダメンタルズにフォーカスし、運営費を調整し、収益を上げる必要がある」と続けている。
また、米国は現在も仮想通貨スタートアップのエコシステムを支配しているため、米国の規制環境も影響を与えることになりそうだ。
昨年の仮想通貨ベンチャーキャピタルの取引の40%以上が、米国に本社を置くスタートアップ企業によるものであったという。
「これらの市場において米国が引き続き重要であること、そしてその主導的な立場は、米国の政策立案者がこの新しい業界向けのルールや規制を明確化・体系化する十分な理由となる」と指摘している。
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Source: 仮想通貨情報局