シカゴ・オプション取引所を運営するCboe Global Markets(シービーオーイー・グローバル・マケッツ)が、暗号資産の価格インデックスを始める。同様のサービスを今月に発表した米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスに追随した。
Cboeは2021年、取引サービスのコインルーツ(CoinRoutes)と共同で暗号資産インデックスをスタートさせる。インデックスのほか、ヒストリカルデータ、リアルタイムデータの準備を進めていると、Cboeのインフォメーション・ソリューション責任者、キャサリン・クレイ(Catherine Clay)氏は述べた。
機関投資家の動きに呼応
ビットコイン(BTC)市場に参入する機関投資家が相次ぐなか、関連サービスを提供する企業も積極的な動きを見せている。S&Pは12月3日、暗号資産インデックスの計画を発表。その1週間後には、同計画を進めるため、暗号資産データのルッカ(Lukka)への投資を明らかにした。
Cboeは当面、時価総額の大きい「少数の」暗号資産のデータを最大10種類程度、提供していく。ビットコインやイーサリアム(ETH)などが含まれる。
クレイ氏によると、サービスの開始は3段階で行う。ヒストリカルデータを2021年第1四半期に開始し、その後、リアルタイムの価格データを始める。この2つの基礎的なデータ公開の後、Cboeは速ければ来年の第2四半期にインデックスの提供を開始する方針だ。
Cboeは、1年にわたるパートナー評価を経てコインルーツを選択したとクレイ氏は述べた。コインルーツのオーダールーティング事業は、価格情報の収集において強みを提供できると考えた。
コインルーツのイアン・ワイスバーガー(Ian Weisberger)最高技術責任者(CTO)は、同社のオーダーブック事業は、市場の先行きではなく、現状だけにおそらく依存している暗号資産企業に比べて「大きな優位性」をもたらすと語った。
顧客の動きに先行
暗号資産業界は、既存の金融企業と提携することで、より幅広い層にアピールできる。熟練の暗号資産トレーダーはすでにコインルーツ、ギャラクシー(Galaxy)、ルッカの価格データを利用しているが、多くの新規参入者はCboeやS&P、ブルームバーグの金融情報やデータを活用している。
「Cboeは非常によく知られている巨大組織であり、我々はそこに惹かれた」と、コインルーツのデイビッド・ワイスバーガー(David Weisberger)CEOは語った。
Cboeはあらゆる種類の資産クラスの情報を求める顧客に対する新たなデータとして、インデックスを提供していくとクレイ氏は述べた。Cboeは伝統的な顧客のデジタル資産シフトに「先行」しようとしている。
今回の提携は、Cboeにとっては暗号資産データ分野への初参入となる。Cboeは2019年3月、ビットコイン先物取引の提供を断念したが、Cboeの暗号資産への関心が小さくなることはなかったとクレイ氏は語った。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/91991/
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Source: 仮想通貨情報局