イーサリアムへの投資拡大を促すか
カナダ最大級のデジタル資産投資ファンド3iQが、トロント証券取引所(TSX)で、暗号資産(仮想通貨)イーサリアムExchange Traded Product(上場投資商品)の準備を行なっていることがわかった。
ETPとは、ETF(上場投資信託)を含む、さまざまな金融商品の総称を指す。
QETH.Uのティッカーで、IPO(新規株式公開)の公募を実施。新ファンド立ち上げの要件としては、最低2000万ドル(約20億円)、上限は1億750万ドル(約112億円)と規定した。
3iQは、カナダの規制当局が新たなファンド「The Ether Fund」の目論見書を承認したとの発表を行なったリリースで、伝統的な市場の投資家が、ポートフォリオにイーサリアムを組み入れるための扉を開いたと宣言。
投資家が秘密鍵の管理やカストディ利用など手間をかけることなく、イーサリアム(ETH)の価格にエクスポージャーを得る選択肢の提供をETF(ETP)を通じて目指す考えを示した。
新ファンドの投資目的として掲載された項目は以下の通りだ。
- 仮想通貨イーサリアムと、イーサリアムの米ドル建て価格変動へのエクスポージャー
- 長期的な資本増価の機会
3iQとしては、ファンドの投資マネージャー、またポートフォリオマネージャーとしての役割を担う。
3iQは、デジタル資産に焦点を当てた投資ファンドマネージャーで、ビットコインファンドと、プライベートファンドである3iQグローバル仮想通貨ファンドを管理。現在、4億カナダドル(約326億円)以上の資産を運用している。
プライベートファンドはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)を保有しており、主にカナダの認定投資家を対象にサービスの提供を行なっている。
「イーサリアムに優先投資する新たな層が登場」
米国では大手仮想通貨投資ファンドのグレイスケールも、10月にイーサリアム投資信託(ETHE)が米証券取引委員会(SEC)に正式登録されたことを報告した。
これにより、財務状況の監査結果をSECに報告することになるなど、金融商品としての信頼性が向上する。そこでイーサリアムへ投資する機関投資家を増やすことが期待されている。
また先日、グレイスケールのマネージングディレクターは「イーサリアム(ETH)に対して優先的に投資する新たな投資家グループが現れてきた」と明かした。
イーサリアムは、今年の夏から急速に成長したDeFi(分散型金融)で利用されていることや、「イーサリアム2.0」のビーコンチェーン発動などの動きを受けて、投資家から注目されているようだ。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=204302
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Source: 仮想通貨情報局