■ハイブリッドトークン(ファンジブル系)
ファンジブル・トークン(FT)──代替できるトークン
ノン・ファンジブル・トークン(NFT)──代替できないトークン
ハイブリッド・トークン(HT)──上述2つの中間に位置するトークン
★ファンジブルとは──「ビットコイン」「現金」など代替可能なもの
ファンジブルとは“代替可能な”ことを表す。ファンジブル・トークンとはつまり、同じトークンであれば、他のトークンと取り替えても価値は変わらないということだ。
ファンジブルな資産の一例が「現金(キャッシュ)」だ。ある1万円札は、他の1万円札と同じ価値を持つ。自分が持っている1万円札を、誰かの1万円札と交換しても、「1万円」の価値は同じで、同じように1万円札として使うことができる。
仮想通貨はどうだろうか。「ビットコイン」などの仮想通貨もブロックチェーンを基盤としたファンジブル・トークンといえる。なぜなら1ビットコイン(BTC)は、他人が持つ1BTCと交換しても、価値は同じ1BTCと同じだからだ。
★ノン・ファンジブルとは──「絵画」など代替不可なもの
ERC721という名前の標準規格にもとづいてつくられるトークン
ERC721という名前の標準規格にもとづいてつくられるトークン
ファンジブルが“代替可能”であることから分かるとおり、ノン・ファンジブルとは“代替不可能な”ことを意味する。ノン・ファンジブル・トークンは、同じ価値を表すほかのトークンが存在しないものを指す。つまり代替がきかないトークンということだ。
例えばある画家の直筆の「絵画」。まったく同一のものは存在せず、他のもので代替できない。絵画の場合、そもそも複製ができないので代替しようにも「同じトークン」が存在しないが、基本的に複製が可能な「デジタルコンテンツ」ではどうかというと、ノン・ファンジブル・トークンの例は存在する。
● アートの分野: Artory (http://artory.com) (パートナー企業: オークションハウス(競売会社)の Christie's)
● 不動産の分野: BlockSquare (http://blocksquare.io)
● チケットの発券業務の分野: Upgraded (http://upgraded-inc.com)
● 高級ファッションブランドの分野: MonoChain (http://monochain.org)
NFTは、仮想通貨ではなくモノとして認識することができ、仮想通貨という概念や法的制約に縛られることなく、ビジネスの中で証明したかった価値であるとか、事業として検証したかったことに注力できることが最大の魅力。
★ハイブリッドとは──代替可能でも不可能でもある「中間」に位置するもの
ハイブリッドとは、代替可能でもあり不可能でもあるもので、ファンジブルとノン・ファンジブルの中間に位置するものと言われる。ハイブリッド・トークンはセミ・ファンジブル・トークンとも呼ばれる。
例として挙げられるのがコンサートのチケットだ。席の一つひとつには固有の番号が付いており、座席は区画に分かれているため代替性を持たないが、コンサートのチケットとしては代替可能性をもつ。
またゲームで使われる同じ武器のアイテムが1000個あった場合、1000個の武器はそのどれもが武器としての性能は同じだ。この意味ではファンジブルだ。
しかし、その武器にシリアルナンバーが振ってある場合、ゲームプレイヤーの中には「シリアルナンバー1番」の武器に、ほかの999個にはない価値を見出すコレクターがいるかもしれない。その人にとっては、シリアルナンバー1番の武器はノン・ファンジブルといえる。
技術的には非代替トークンだが、ユーザーからすれば代替可能でもあるので、ハイブリッドと整理される。
★さらに新たな分類方法も登場
代替可能かどうか、という観点から見れば、トークンは以上のように3つに分類できる。またこれとは別に、代替不可能なトークンを“分割”する方式(リ・ファンジブル・トークン)など、新たなトークンの試みもある。単純な分類ではなく、トークンの運用実態を見て整理することも必要になる。
※ゲーム×NFT
https://www.coindeskjapan.com/77546/
お金をWEBで稼ぐ手法としてフィリピンで人気爆発
※コインチェック×マインクラフト
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb752df689b7ca5e86b5a1cbbc958f2e4fdc7814
※Axie Infinity
https://axieinfinity.com/#
リサーチ・コンサル企業のDelphi Digitalが、5つのイーサリアムブロックチェーンのNFT(非代替性トークン)を購入していたことが分かった。
そのNFTはブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」上で購入されたもので、総額は16万ドル(1,700万円)ほどに上る。
●「NBA TopShot」、クローズドベータ版がNFTの販売で200万ドルの収益を上げ一般公開へ
●コンテンツ第一弾として、名古屋市栄を拠点とするアイドルグループ「SKE48」の大型配信ライブの撮りおろし画像を収録した「いきなりNFTトレカ」を発売した。
イーサリアムのERC-721トークンに準拠しており、芸能アイドル分野でNFTを活用したデジタルトレーディングカード発行は日本企業で初の事例だ。
10月3日の20時30分から限定100パックで販売された「先行Specialパック(会いたかった公演)」は即完売となり、人気の高さを示している。
Source: 仮想通貨情報局