事前予想よりも高い収益率
7月末にメインネット「Shelly」と共に開始された仮想通貨カルダノのステーキングについて、8月23日にユーザーは最初の報酬を手にした。
現在のところ、事前に予測されていた年間収益率である4.6%よりも高い、約5.1%の年間収益率が見込まれており、滑り出しは順調といえそうだ。
カルダノネットワークは、ステーキングプールの数、ステーク委任されたプールの飽和度、ブロックの生産効率などによりステーキング報酬を決定する。
23日にはユーザーに700万ADA(約850億円)が配布された。カルダノを開発するIOHKによると8月28日には1200万ADAの分配が予測されているという。
プルーフオブステークへの移行により、ステーキングを行ったユーザーは、取引のセキュリティ保護と検証に貢献した報酬として、カルダノのネイティブトークンであるADAを受け取れる。
IOHKのCardanoプロダクトディレクターAparna Jueは、現在すでに1138のアクティブなステークプールが存在し、4万を超えるアドレスが総額1362億ADAをステーキングしていると明かした。
コミュニティが最初の報酬配分についてフィードバック
IOHKのCEOであるCharles Hoskinsonは動画を配信、最初のステーキング報酬支払いについてコミュニティからフィードバックを求めた。
いくつかのステークプール運営者からは、小さな規模のプールがもっと人々の目に留まるような方法が提案された。また、セットアップパラメータの微調整についての質問も挙がった。
全体としては、ほとんどのユーザーが事前の期待に沿った、良好なステーキングができていると報告。個々のプールのパフォーマンスにより異なるものの、報酬を報告したユーザーの多くは、約5%の収益率だったことを明かした。
ADAステーキングにおける現在の課題
カルダノのステーキングについて現在浮上している課題としては、大きなステーキングプールと小さなステーキングプールの間で委任量にギャップが生じていることがある。
ステーキング開始から3週間後の時点では、約8つのステーキングプールがネットワークの半分を占めており、 最大のIOG(Input Output Global)が、約5分の1を占めていた。
カルダノは主要なブロックチェーン・ネットワークよりも50~100倍分散化されたものになることを謳っているため、この状況に対応することは重要だ。
Hoskinsonは対策について、ユーザーが1つのウォレットから複数のプールに委任できるようになる仕組みを提案。小さなプールへステーク委任するインセンティブとしては、他にポートフォリオ共有機能も考案していることを明かしている。
これは、ユーザーがどのようなプールを選択し、どれくらいの割り当てを行っているのかを他のユーザーと共有する機能で、テーマごとのマイニングプールをリスト化することもできるもの。
例えば、社会的に有益な事業を行うプール、アフリカや日本など地域で活動するプールなどのリストを作成可能となる。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=178328
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Source: 仮想通貨情報局