カルダノ「シェリー」への移行を詳細に説明
仮想通貨カルダノ(ADA)を開発するIOHKのCEOチャールズ・ホスキンソンは、第二段階であるアップグレード「シェリー(Shelley)」がどのように展開するかをYouTube動画で詳細に説明した。移行は二つの段階を踏むという。
最初のステップは、すべてのユーザーに拡張されるクローズドなテストネット。
次のステップで、ユーザーがバイロンコードからアップグレードできるようにするハイブリッドな段階に移行する。すべてのユーザーが正常にアップグレードするとメインネットは起動し、完全に分散型のステーキングネットワークが形成されるという。
シェリーを始動させるために、IOHKは市場でのパフォーマンスを事前に研究するための最良の方法として、テストネット(Shelley Incentivized Testnet:略称ITN)を立ち上げた。
このネットワークへ人々が参加する過程で、シェリーの実現を決定するために必要なデータを収集。シェリーへと最終的に移行する前に、ITNの成功とバイロン期の具体的な理解が必要と、ホスキンソンは説明した。
二つの段階を踏んでアップグレード
最初のステップは、ITNのすべての参加者をバイロンリブートに参加させることだ。この際、シェリーへの移行プロセスを開始するための架け橋となるブリッジコード、特にウロボロス・ビザンチン・フォールト・トレランスプロトコル(OBFT)が含まれることになる。
OBFTは、カルダノ・ブロックチェーンのステーキングプロトコルだが、シェリーをアップグレードする段階に先行し、シェリーのハイブリッド段階で終了する。
ホスキンソンは、バイロンのOBFTがおそらく来週までに主要なダイダロス・クライアントに向けてローンチされ、シェリーのハスケル・テストネットと並行して実行されると述べた。
アップグレード段階では、すべてのコア・コンセンサスノードがシェリーのクライアントに置き換えられる。その後、バイロンを完全に終了させるには、バイロンのブロック生成を停止させるハードフォークが必要だ。
バイロンを終えると、シェリーのハイブリッド段階は実現。ハイブリッド段階では、ブロックを生成する2つの方法が存在することになる。
1つは登録済みのすべてのステークプールによるもので、もう1つはIOHK、エマーゴ、およびカルダノ財団の連盟によるものだ。
ただし、ホスキンソンによると、連盟はブロックを生成することで報酬を得ることはできず、連盟によって生成されるブロックの割合は、時間の経過とともに減少するように設定される。
シェリーが完全にローンチした後に続く、Goguen、Basho、Voltaireなど、カルダノ(ADA)の今後のすべての段階は、すでにシェリーとともに開発されているため実装が容易になる見通しである、と言葉を結んだ。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=145758
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Source: 仮想通貨情報局