Ontologyはビジネス利用も想定したパブリックブロックチェーン
Ontologyは 「Trust Redefined」 をスローガンに掲げ、スマートコントラクト と分散型ID、分散型データ交換プロトコルの機能を備えた、あらゆる形態の企業や事業に応用可能なパブリックチェーンを目指す中国発のリーディングプラットフォームです。現在はアメリカや中国、ヨーロッパその他新興国の企業でもOntologyを使った取り組みが行われています。
大別するとイーサリアム(Etherteum)のようなスマートコントラクトプラットフォームですが、Ontologyの最も特徴的な点は企業とコミュニティ両方の要望に応えることを目指している点だと言えます。
以上3つの基本的な機能を備えたパブリック・サービス・チェーン(Public Service Chain)のほか、特定の事業領域に特化したアプリケーション・チェーン(Application Chain)を設計できる仕様を目指しています。
アプリケーション・チェーンでは、パブリック・サービス・チェーンの3機能を土台に、企業や事業の特性に合わせてガバナンスモデルやコンセンサスアルゴリズムをカスタマイズすることができる、BaaS(ブロックチェーン・アズ・ア・サービス)のような位置付けです。
もちろん一般的なスマートコントラクトの実装も可能であり、イーサリアムのようにゲームや分散型金融を構築することも可能です。また、グローバルな企業の水準に合わせられるよう国際標準化機構(ISO)やIEEE、ITU-T国際規格の団体にも加わっています。
Ontologyに備わる3つの基本機能
Ontologyは、開発者、特にビジネス利用を想定して以下の3つの基本機能を備えています。
ONT ID
ONT IDは分散型のIDシステムです。個々のデータを自立管理して、ブロックチェーンによりID情報の信憑性を確保しながらも、個人のプラバシーを保護します。
ONTO
ONTOは、Ontologyのネイティブウォレットです。ONTOではアセットの保管やトランザクションの実行、DAppsを閲覧できたり、ONTトークンのステーキングが可能です。(OntplogyはPOSのメカニズムで稼働する)
DDXF
Ontologyでは分散型データ交換所であるDistributed Data Protocol(ONT Data)がネイティブ実装されています。これまでさまざまなデータは、本来のデータの身元の許諾なしにさまざまな利用がされてきましたが、DDXFでは暗号化されたトークンでデータを表現して交換できるようにします、。データトークンをスマートコントラクトで交換できるSDKを実装しています。
Ontologyのコンセンサスアルゴリズム
Ontologyのコンセンサスアルゴリズムは、VBFT(Verifiable-random-function delegated Byzantine Fault Tolerace)で稼働します。VBFTはコンセンサス・ノードのコンセンサス形成の仕組みを指します。10万ONT(執筆時点のレートで600万円)をステークした上で、ガバナンス委員会によるKYCとAML審査を受けることでノード候補になることができす。
30日に一度、この候補の中からランダムに49つのコンセンサス・ノードが選ばれます(数は可変)。このランダム性はVRF(検証可能なランダム関数)によって担保されており、選出のロジックの正しさを保証しながらもどのノードがコンセンサス・ノードとして選ばれるかの予測が困難となり、攻撃耐性が向上します。
選ばれたコンセンサス・ノードが合意形成を行いブロックを生成するプロセスは以下のようになります。
- 3つのブロック提案ノードがコンセンサス・ノードからVRFに従ってランダムに選ばれる。各ブロック提案ノードは独自に手数料(ONG)が高いトランザクション候補順に並べて、その回のトランザクションブロックを提案する。
- 3つのブロック検証ノードがコンセンサス・ノードからVRFに従ってランダムに選ばれる。各ブロック検証ノードは、ブロック提案ノードから提案されたブロック群を収集し、それら全てを検証し、VRFに従ってランダムに算出された優先指数(Proprity)が最も高いブロックに投票する。
- 3つのブロック承認ノードがコンセンサス・ノードからVRFに従ってランダムに選ばれる。各ブロック承認ノードは、検証ノードによる投票結果を承認し、最終的なブロックを決める。
- ブロック生成結果は全てのノードに共有され、新たなラウンドが始まる。
- ブロック検証ノードの投票がもっとも多かったブロックをブロックチェーンに加える。
- 一般ノードを含めたすべてのノードは、今回のトランザクション結果を受け取り、自身の台帳をそれぞれ更新する。
参考資料:https://coinchoice.net/what-is-chinese-public-blockchain-ontology_201911/
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Source: 仮想通貨情報局