テザーへの投資家心理から仮想通貨ビットコインの動きを予測、独調査機関

投稿日：2019年8月28日

ステーブルコインのテザー（USDT）に対する投資家心理の変化からビットコインの価格を予測する研究えお仮想通貨分析機関のオーグメントが発表した。

オーグメントのロジックによると、テザーへの投資家心理とテザーの時価総額には相関関係がある。もし、テザーの時価総額がビットコイン価格に関係があるのであれば、テザーへの投資家心理は今後のビットコインへのシグナルを出すかもしれない。

オーグメントは、過去22ヶ月の米SNSのレディットでの会話に注目。93のトピックと会話を抽出した。ニューヨーク司法長官による訴追など、テザーに関するネガティブなニュースが出るたびに「ネガティブな心理」が急上昇するが、すぐに元に戻る傾向があることがわかる。

（出典：Augmento「ネガティブな心理（赤）、テザーの時価総額（黒）、ビットコイン価格（灰色）」）

オーグメントは「ネガティブな心理」とテザーの時価総額の相関関係を分析。次のような仮説に到達した。

「もしテザーの時価総額が今日動いて、テザーに関する心理/トピックの増加が付随して起きたら、テザーの時価総額が今日から8日～12日の間に再び動く可能性が上昇する」

オーグメントは、これを12日間の「予知能力」と解説。テザー保有者があえて悪いニュース（FUD）を流すことでテザーの価格操作をしているという陰謀論もありえると述べた。

また、オーグメントは、仮にテザーが時価総額を使ってビットコインの価格操作をしているという論文が本当であれば、テザーへの心理分析を使ってテザーの時価総額を予想することは役立つかもしれないと結論づけた。　