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テーパリングは逆風となるか──ゴールドマン・サックスは11月開始を予想

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米投資銀行ゴールドマン・サックスのエコノミストは、米連邦準備制度理事会(FRB)が11月から量的緩和政策の段階的な縮小、いわゆる「テーパリング」を開始する可能性が高まったと見ている。

こうしたウォール街の意見を暗号資産アナリストは注視しており、一部のアナリストは、テーパリングがビットコイン(BTC)などの暗号資産に与える影響を懸念している。FRBは新型コロナウイルス感染拡大後の経済回復に向け、伝統的な金融市場を刺激するために毎月1200億ドルの債券を購入している。

ロイターによると、ゴールドマン・サックス社はテーパリングが11月に正式発表となる確率を従来の25%から45%に引き上げ、12月に実施される確率を従来の55%から35%に引き下げた。

ゴールドマン・サックスは、FRBが11月から毎月150億ドルずつ、量的緩和政策を縮小していくと予測している。FRBは毎月、米国債の購入額を100億ドル、住宅ローン担保証券の購入額を50億ドル削減するだろうとリサーチレポートに記した。数日後には、カンザスシティ連邦準備銀行が開催する「ジャクソンホール会議」が開催され、FRBのパウエル議長はハト派的なトーンで発言すると予想されている。

歴史的には逆風

FRBは新型コロナウイルス感染拡大の経済的影響に対抗するため2020年3月以降、毎月少なくとも800億ドルの国債と400億ドルの住宅・商業用住宅ローン担保証券を購入している。

こうしたFRBによる流動性の投下は、資産価格の空前のインフレーションを引き起こした。

例えばビットコインは、2020年に300%の上昇となる、4万ドル近くの史上最高値を更新した。2021年の最初の4カ月間、ビットコインは上昇を続け、4月には6万4801ドルに達した。当記事執筆時点では、4万7800ドル付近で推移しているが、前年比で300%以上の上昇となっている。

FRBがテーパリングを開始すれば、ビットコインや他の暗号資産は、過去1年半に獲得した輝かしい利益の少なくとも一部を手放すことになるだろう。

「歴史的に、ビットコインにとっては逆風になっている。過去のサイクルでは、テーパリングへの期待と開始の両方が金融状態を引き締め、その過程でドルを押し上げてきた」とバイトツリー・アセット・マネジメント(ByteTree Asset Management)の最高投資責任者(CIO)、チャーリー・モリス(Charlie Morris)氏はコメントした。

出典:ByteTree, Bloomberg

「2014年に量的緩和が終了したとき、ビットコインはしばらく低迷した。2018年に実際にテーパリングが行われたときも再び低迷した」とモリス氏は23日発表した市場分析で指摘している。

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/120559/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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