昨日、本日と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されている。
結果発表は日本時間2日午前3時。
早期追加利上げ期待の強い米国であるが、今回に関しては利上げが見送られると見られている。
FF金利先物市場動向から見た利上げ確率は、CMEFEDWATCHで0%。100%の据え置きとなっている。
なお、次回12月のFOMCでの利上げ確率は98.2%となっており、次回のFOMCでの利上げが織り込まれている。
年8回開催されるFOMCであるが、そのうちの半分4回のFOMCで
参加メンバーによるGDP、失業率、物価(PCEデフレータ)、金利の各年末時点での見通しが公表される(プロジェクション)。
また、その回には基本的に議長の会見が実施される。
金利など金融政策の変更にあたっては、データをもとに、議長が説明可能なこの4回が充てられるケースが多く、そうした予定の無い残りの4回は据え置きとなることが多い。
今回でいうと、昨日・今日のFOMCが予定の無い回、
12月12日、13日開催の次回が予定回ということで、次回の利上げが見込まれている格好。
今回の注目は声明の内容となりそう。
次回の利上げに向けた姿勢をどこまで示してくるのかが一つ目のポイント。
来年以降の姿勢についての表明が二つ目のポイント。
次回の利上げはほぼ織り込み済みのため、来年以降の状況への注目が集まりそう。
ただ、イエレン議長は2月3日が任期期限となっており、来年1月30日、31日のFOMCが最後となる可能性が高い(留任の可能性も少しある、次期FRB議長人事は明日発表予定)。
来年の姿勢は次期議長に任せるという意味で、特に言及がない可能性もある。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅
Source: ダックビル為替研究所 | Klug クルーク