イーサリアム・ファンデーションの共同設立者の一人であるJoseph Lubin氏は、ブルームバーグのインタビューに答え、昨年起きた仮想通貨バブルは技術革新が引き起こしたものであるとの見解を示した。
Lubin氏によるとビットコインが誕生した2009年から、仮想通貨市場には少なくとも6回のバブルが起きているという。回数を重ねる度にバブルの規模は大きくなっており、その理由として仮想通貨の技術革新とともにエコシステムに関わる人が増え続けていることを挙げた。
仮想通貨市場は昨年末から今年の初めにかけて盛り上がり、イーサリアムは最高値となる1ETH=1360ドルを記録した。しかしその後市場の過熱感は減退し、イーサリアムも価格を徐々に落としはじめ、現在は1ETH=300ドルほどで推移している。
現在の仮想通貨市場が停滞していることについて聞かれたLubin氏は以下のように答えている。
「仮想通貨の価格が乱高下することは予期していました。技術は順調に進化しているものの、人々の技術に対する期待値が大きすぎたためバブルが起こりました。しかし今後も技術が進歩し続ければ、市場はまた盛り上がりだすでしょう」
Lubin氏は、現在仮想通貨技術の開発が新たなフェーズに入っていることを示唆しており、今後は決済スピードなどが飛躍的に伸びると予想している。そこで同氏が期待を寄せているのがセカンド・レイヤー技術だ。
セカンド・レイヤー技術は、ブロックチェーンのスケーリング問題の解決策として注目されており、イーサリアムではRaiden、ビットコインではLightning Networkといったプロジェクトが動いている。
Lubin氏はConsenSysという会社を2015年に設立しており、イーサリアムの技術に関するコンサルティング・サービスを提供している。ConsenSysでの活動を通じLubin氏は、イーサリアムのエコシステムが拡大していることを感じていると述べており、特に金融やサプライチェーンなどの分野での適用が期待できることを明かした。
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Source: 仮想通貨情報局