- コア・サイエンティフィックがコアウィーブとAI関連の契約を結んだことで、ビットコインマイナーへの投資家からの関心が高まっているとJPモルガンはレポートで述べた。
- アイリス・エナジーは、成長するハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)やAIのチャンスを活かすベストポジションにあるという。
- 投資家は、マイニング施設の代替ユースケースと電力アクセスの価値に気づきつつある。
ビットコインマイナーのコア・サイエンティフィック(Core Scientific)がAI(人工知能)企業のコアウィーブ(CoreWeave)と契約したことを受けて、ビットコイン(BTC)マイニング業界は投資家の関心をますます集めていると米銀最大手のJPモルガンは6月24日、リサーチレポートで述べた。
ビットコインが7%下落し、S&P500株価指数が3%上昇したのに対し、同行が追跡しているマイニング企業14社の時価総額は、契約の発表以来22%、40億ドル(約6400億円、1ドル160円換算)増加したと同行は指摘した。
コア・サイエンティフィックは今月初め、クラウドコンピューティング企業のコアウィーブと200メガワット(MW)のAI関連契約を結んだと発表。投資家はこの発表にポジティブに反応し、ビットコインマイニング・セクターの再評価のきっかけとなった。
今回のコア・サイエンティフィックの取引は「マイニング施設の代替(そして潜在的に拡大する)ユースケースと、電力アクセスの希少性および価値」を反映していると、同行アナリストのレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏はレポートで述べた。
「ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)プログラムに関与するマイナーの多様化を裏付け、加速させる」
JPモルガンが「オーバーウェイト」と評価するアイリス・エナジー(Iris Energy)は、HPCやAIのチャンスを活かすベストポジションにあり、同社は余剰電力容量を持ち、ビットコインマイニングに固執していないとレポートは記している。同社はHPCのトレンドを早期に取り入れ、自社施設でグラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)をすでに稼働させていると同行は指摘。同社は質の高いデータセンターを予定通りに建設、提供した実績があり、十分な量の電力にアセススできる。
「ニュートラル」と評価されているサイファー・マイニング(Cipher Mining)は、魅力的な電力コストと強力な運用実績を持つが、アイリス・エナジーよりも電力パイプラインが弱いと同行は述べた。
ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)もJPモルガンでは「オーバーウェイト」評価だが、「いまだにビットコインマイニングに完全にコミット」しており、豊富な電力容量を持つにもかかわらずHPCにあまり関心を示していない。
「アンダーウェイト」のマラソン・デジタル(Marathon Digital)と、「ニュートラル」のクリーンスパーク(CleanSpark)は、「電力効率で見ると、最も費用がかかっている」とレポートは記している。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/237851/
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Source: 仮想通貨情報局