仮想通貨市場が新たな強気相場に入り、投資家からの関心が高まる中、Web3スタートアップへの投資を加速させる手段として、アクセラレータープログラムが注目を集めている。アクセラレータープログラムは、スタートアップ企業に対し、初期段階での出資と引き換えに、メンターシップや指導を提供する。
米国のYコンビネーターは、コインベースやオープンシーなど、多くの仮想通貨企業を輩出してきた有名なアクセラレータープログラムの一つだ。
2024年3月26日、米国のベンチャーキャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツ（a16z）は、2024年春期プログラムに参加する仮想通貨スタートアップ25社を発表した。これらのスタートアップは、a16zによる10週間のメンターシッププログラムを受ける。
a16zのオペレーティングパートナーであるジェイソン・ローゼンタール氏は、ファーキャスターインフラや分散型フードデリバリー、ゼロ知識パスポート認証など、プログラムに参加するプロジェクトの一部を紹介した。a16zのアクセラレータープログラムに参加するスタートアップは、7%の株式を譲渡する代わりに、同社から50万ドルの資金提供を受ける。これまでにフラッシュボット（Flashbots）やファントム（Phantom）などがプログラムに参加している。
2023年11月9日、アバランチ財団とアバラボは、独自のアクセラレータープログラム「Codebase」の第1期参加スタートアップを発表した。このプログラムでは、スタートアップ企業に対し、50万ドルから100万ドルの投資を行う。
Web3ゲームインフラストラクチャ企業ヘリカ（Helika）は、パンテラ・キャピタルやスパルタン・キャピタル、Sfermionなどのベンチャーキャピタル企業と提携し、新たなWeb3ゲームアクセラレータープログラム「ヘリカ・アクセラレート」を発表した。このプログラムでは、参加するスタートアップ企業に対し、最大5000万ドルの資金提供を行う。
仮想通貨市場の活況に伴い、ベンチャーキャピタルによる投資活動も活発化している。仮想通貨特化型ベンチャーキャピタル企業1kxは、2024年3月に7500万ドルの資金調達を完了し、Hack VCは2月に1億5000万ドルの資金調達を完了した。
シンボリック・キャピタルのプリンシパルであるサム・レーマン氏は2024年3月26日のブログ記事で、仮想通貨アクセラレーターは、ネットワーク中心のWeb3領域において、創業者同士のコミュニティ形成に重要な役割を果たしていると指摘した。
レーマン氏は、ブランド認知度向上や資金迅速化を目的とした新しい仮想通貨アクセラレーターの台頭を強調する一方で、一部のアクセラレーターによる悪質な慣行について警告を発した。
一部のアクセラレーターは、初期段階での投資と提案される「付加価値」を利用して、企業に極めて大きな権限を与えている。創業者たちは、アクセラレーターから提示される条件が、受け取る見返りに見合う価値があるかどうかを慎重に検討する必要がある。
Web3ゲーム分野への投資も活発化している。0Gラボは、2024年3月25日に3500万ドルのプレシード資金調達ラウンドを完了し、Hack VCやブロックチェーン・ビルダーズ・ファンドなど40以上の仮想通貨関連機関から資金調達を実施した。
参考資料：https://jp.cointelegraph.com/news/web3-startups-flock-to-accelerators-as-crypto-enthusiasm-surges
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Source: 仮想通貨情報局