ビットコイン(BTC)への需要が仮想通貨業界のセンチメントを高め、3月9日にオンチェーンでロックされた資本が1000億ドルを超えた。
DefiLlamaのデータによると、分散型金融(DeFi)プロトコルにおける総ロック価値(TVL)は1001億ドルに達し、過去24時間で100億ドル以上の取引量があった。しかし、これらの数値は2021年11月の記録1890億ドルには届かない。流動性ステーキングプロトコルのリド(Lido)が387億ドルでオンチェーンでのロック額をリードし、ステーキングエコシステムのアイゲンレイヤー(EigenLayer)、AAVEプロトコルがそれに続き、それぞれ110億ドル以上のTVLを記録している。
2024年3月9日のDeFiの総ロック額. Source: DefiLlama
DeFiのTVLが1000億ドルを超えたのは、ほぼ2年ぶりのことだ。この上昇は、1月の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の立ち上げ以来、仮想通貨市場にポジティブなセンチメントが戻ってきたことによるものと見られる。ビットコインETFへの機関投資家の需要がビットコインを新たな最高値へと押し上げ、3月8日には7万ドルを突破した。
BitMEXリサーチによると、同日にビットコインETFの資産は280億ドルに急増した。この分析は、1月に私募商品からETFに転換されたグレースケールのETFの資産を除外している。
X(旧ツイッター)では、OTC取引プラットフォームがビットコインを使い果たし、顧客からの注文に応えるために取引所に頼っているという噂が流れている。OTC取引プラットフォームは通常、機関投資家などの大口トレーダーに対応している。
ビットコインが6万ドルを超えた後、バイナンス、コインベース、クラーケン、バイビットを含むいくつかの中央集権型仮想通貨取引所は、取引量の増加により一時停止を経験している。Crypto.comの最高経営責任者であるクリス・マルザレク氏は、需要の急増に対応するために、480人の顧客担当者を追加で雇用したという。
ビットコインの上昇がミームコインに影響
ビットコインの上昇は、過去数日間にミームコインの高騰を引き起こしている。
Bitgetリサーチがまとめたデータによると、ミームコインのコラ(KORRA)は過去7日間で577%の上昇を見せ、リビット(RIBBIT)が235%、PUG AI(PUGAI)が同期間で232%の上昇を記録した。
シバイヌ(SHIB)やペペ(PEPE)などの人気トークンも、それぞれ168%と165%の上昇を見せた。執筆時点でのミームコインの市場資本化は610億ドルに達している。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/defi-tvl-reaches-100b-bitcoin-pumps-sentiment
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Source: 仮想通貨情報局