ブロックチェーン技術はこれまで、世界で8万件余りのプロジェクトが実施されたが、今日まで生き残っているのは僅かに8%、640件ほどに過ぎず、その平均寿命も約1.22年という、将来的に余り喜べない意外な事実が明らかになった。
これは中国・工業情報化省の情報通信研究院(CAICT)が調査した結果で、2018年5月末に中国・貴陽で開かれた「2018年中国国際ビッグデータ産業展覧会」で報告された。
中国はブロックチェーン開発の一元化標準づくり目指す
CAICTのクラウド・コンピューティング&ビッグデータ研究所(Cloud Computing and Big Data Research Insititute)のヘ・バオホン(He Baohong)所長は「これらプロジェクトは、極めて迅速に現れてはまた消えていく」と嘆いた。同所長はさらに「このような状況の中で各国政府は、ブロックチェーン開発プロジェクトの現実的なアプリを実現する統一した標準づくりに努力している」と語った。
工業情報化省が手掛けている標準づくりは、相互運用性、安全性、信頼性に対する必要条件が含まれる。これによってブロックチェーン・アプリケーションに関連するリスク軽減を図る。中国政府はまた、ブロックチェーンの知的財産権(IP)を開発する目的で、人民銀行(PBoC)に「ブロックチェーン登録オープンプラットフォーム」を設置した。
中国の研究者によると、ブロックチェーン技術が利用できなかったことが原因で、中国では2011年から18年の間に28億6000万ドル(日本円約3200億円)の損失を出した。その内19億ドル(日本円約2000億円)は18年だけの損失である。
習金平主席はブロックチェーンを新世代の産業革命と位置付け
同所長は中国での開発状況に触れて、以下のように語った。
「我々は明確なブロックチェーン・プログラムを中国国内で成立させることを目指し、これまでにほぼ200社の民間企業が、開発に参入することに関心を示してきた。これによってブロックチェーン技術と産業は、よりオープン・透明になっていくだろう」
習金平国家主席は5月29日、中国科学院年次総会でブロックチェーンの重要性について初めて触れて、「21世紀は、AIやIoT、ブロックチェーン技術などによって、さまざまな躍進を遂げた」と述べ、これらテクノロジーを「新世代の産業革命」と位置付けた。
ブロックチェーン開発の失敗は今後も続く
時価総額ランキングの下半分を占めているプロジェクトをホワイトペーパーから見ると、プロジェクトの92%は失敗しているとの事実は、驚くべきことではない。市場では、これらの多くは、詐欺まがいでほとんど無用な「shitcoin」(直訳すれば糞コインだが、品がないので草コインとしている)と呼ばれている。
ちなみにウォール・ストリート・ジャーナル電子版(18年5月19日)は、1450件のICOを調べた結果、他社文書や個人情報の盗用、不可能な利益の偽計保証、経営陣の失踪もしくは偽の経営陣など、271件の不正な手法が見つかった。投資家はこのような不正のプロジェクトに10億ドル(日本円約1100億円)以上つぎ込み、その内2億7300万ドル(日本円約300億円)が損失として扱われているという。
ちなみに時価総額9位のTRON(TRX)のプロジェクトさえ、イーサリアム(Ethereum)の創業者ヴィタリック・ブテリン氏を含む多くの関係者から文書盗用だとの批判を受けたことがある。もちろん失敗したプロジェクトがすべて、不正だという訳ではない。技術上のノウハウ不足や飽和状態のマーケットが原因だったことも少なくない。
多くの仮想通貨やプライバシーコイン、スマートコントラクト・プラットフォームが存続できる市場空間は限られている。長期的に見た勝者はすでに絞られつつあり、圧倒的多数のプロジェクトが失敗する現実は、今後も続くというのが業界の見方である。
参考資料:https://coinchoice.net/92-blockchain-projects-1-22-years/
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Source: 仮想通貨情報局