ＮＴ倍率から見た銘柄探し

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（画：淡水ルリーシュリンプ/ベルベットブルー）

ここまで、海外勢は年前半で売り建てていた日経先物のポジションを外す、つまり、日経平均先物を買い戻しているとお伝えしてきました。その結果、４月以降の２２５型の上昇に繋がり、直近の世界貿易戦争の懸念から、ＴＯＰＩＸ型の時価総額の高い自動車関連株が売られ、さらにＮＴ倍率が急騰（12.93倍）する形となりました。

ＮＴ倍率の「Ｎ」とはＮikkei、「Ｔ」はＴopixを示しており、ＮＴ倍率の上昇とは、簡単に言えば、２２５型（日経平均構成銘柄）ばかりが上がって、ＴＯＰＩＸ型の銘柄は横ばい、もしくは下落していたということになります。

当然、このかい離は海外勢の手によって、日経平均構成銘柄を売るか、ＴＯＰＩＸ型の現物買いを仕掛けてくるか、そのどちらかで修正されることになります。

ＴＯＰＩＸ構成銘柄で時価総額の大きな内需株、特に金融株（メガバンク）を監視しておけば、海外勢の日本株に対する動きが掴みやすいと思います。外国人売りが止まれば、〇〇の〇〇〇〇（〇〇〇〇）の買いで相対的に上げてくるはずです。

こちらは時価総額５位の三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループの株価です。

時価総額１位のトヨタをはじめ自動車関連株は輸出銘柄として、米国の経済施策の影響をもろに受けますので、現状以下のような株価の値動きとなっています。

トランプ大統領が貿易摩擦を意図的に作り出しているのは、１１月の中間選挙のためですので、米ダウの下落も想定通りなのか、濡れ手に粟なのかは結果論に過ぎませんが、株価を今後押し上げる構図が容易になったことだけは間違いありません。アメリカの政治はショーですので、手腕を見せ、盛り上げていく素地ができたわけで、あとは秋以降、トランプ政権が今の逆の発言（火消し）を繰り返せば、懸念を先行して織り込んだだけの株価は、難なく戻していくと思います。

ダウは、２００日線を一時的に割って、ＶＩＸ（恐怖）指数も急騰しています。-５００ドル下落からの戻しで下ヒゲはつけているものの、〇〇〇〇〇〇〇が物足りなさを残しています。

メガバング・自動車株の中間配当は９月です。日産自動車などはすでに配当利回りが５％を超えています。

本日は、６月末の権利取り、配当金の再投資、７５日線の攻防・・
考えることが多い一日でした。
私のポジション・トークはブログ後半で、より掘り下げてお話ししたいと思います。

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