マーケットは今回の突発急落を「SVBショック」と呼び始めました。機関投資家がリスク回避(換金)でアジアの株を手放す時には、市場規模の大きな日本をまずは売ってくるのが定石です。買い場探しが始まりました。
3月配当権利月に銀行株暴落。相場とは全く非道なものです。
米国株に目を向けると3指数では無風に見えますが、米地方銀行は軒並み大暴落、VIX(恐怖指数)も昨晩、危険水域の30まで急騰しており、自国でも軽視できる問題として見過ごされているわけでもないようです。
4700社を超える銀行がある米国では、銀行破たんはそれほど珍しくはなく、2020年にも地銀4社が経営破たんしています。ただし、今回のシリコンバレーバンクの破たんは預金残高も全米16位、ハイテクセクターなどのベンチャー企業を多く顧客としていたために、FRBの急ピッチな利上げが連鎖的な破たんを招くと動揺が広がったようです。
来週、FOMCがあります。利上げ見送りや縮小など、利上げペース減速を市場は織り込んでいるようにも見えます。米国株指数が底堅いのは利上げ鈍化期待によるドル安・株高の動き。日本株が弱いのは円高・株安を織り込む動きと解釈するのが自然です。
「相場の温度計」を日々更新していますが、独りよがりになっていないか気になるところです。天井となった3月9日にどのようなデータが示されていたか、振り返ってみます。
ボリンジャーバンド:-3σバンドウォーク5日目
騰落レシオ:130台乗せ
空売り比率:30台に急低下
新高値銘柄数:328に急増
4つが重なってその後、ローソク足「宵の明星」の発生から三空下落形成となりました。相場の温度計は暴落だけでなく天井も時には教えてくれます。さらに詳しく相場天底の見極め方を知りたい人は、ぜひ、株道の「指南書」をご覧下さい。
では、本日のチャート検証に入ります。
ザラ場で日経平均を上回る下落、TOPIX-3%超安は久々に見たように思います。
TOPIXは直近高値から下落率-6.5%
三空叩き込み、200日線とボリバン-2σにタッチして戻りが発生しています。
日経平均は下落値幅-1,630円、下落率-5.7%
同じく三空叩き込みですが、引けで200日線割れていることから、下値警戒と自律反発の拮抗状態。+3σボリンジャーバンドウォーク後は、-2σタッチからのリバウンドというのがセオリーとなります。
急落とリバはワンセットですが、数営業日して再度下落は良くあるパターンですので、時間分散と余力の確保は必須となります。
大暴落となれば、VIX(恐怖指数)は優に30を超えてきて、今買われている安全資産の金や暗号資産もすべてが損失補てんの換金売り対象になります。つまり、今は銀行株を除いては小暴落レベルということです。
こちらは前回のブログでも示した直近の平均暴落値幅です。こう見ると、今回は突発急落というだけで、体感より日柄も値幅もまだ小さめです。
暴落時はどの銘柄も割安圏にあるように見え、恐怖と不安と欲望が入り混じり冷静な銘柄選択などできません。あらかじめ買い下がりで勝負する銘柄を複数社、決めておくべきです。また、今売られている銀行セクターについては、債券やREITへの投資比率が高めとなっている地銀も中には散見され、天井を打ったまま株価が戻らないリスクをはらみます。バランスシートで個別分析する必要があります。
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Source: 株道 - 人に教えたくない私の相場帳 -