1月相場の特徴は、地合いが整えば、日立やトヨタなどの国際優良銘柄に欧米ファンドの新規資金(アロケーション)が入りやすいのですが、年明けの日本マーケットにまだ目立った買い手口は見られません。
昨年末の日銀による利上げアナウンスメント、これに尽きます。
利上げは、円高と株安をもたらす、相場の教科書の一ページ目に書かれている基本です。日本は買いづらいと機関投資家が判断するのも当然ですし、そうした弱気を醸成して買い場を探っているのかも知れません。
<たけぞう様の相場サイクル表を引用>
一つ言えることは、株安を恐れるな、ということです。下げっ放しの相場はありません。下方トレンドの中にいくつもの心理的節目、テクニカルの戻り相場が発生します。短期間で値幅益を何度も得る好機と捉えます。
そのことは逆金融・逆業績相場で売り建玉を長期保有してもロスカットされて退場してしまうことからもわかります。積み立てをされている方は、今年一年は積立額を減らし、急落時のスポット買いにその資金を充てるのも良いかと思います。個別株では、生活密着型の高配当銘柄に買いが集まりやすいのもこの地合いの特徴です。
一時的な円安回帰もあり、保険・銀行セクターは一服。売られていたハイテク・グロースに物色が広がっています。週末の時点では、米雇用統計や三連休、SQ週を控えていたことから、短期筋のショート(売り建玉)の買い戻しメインの需給的な上昇に留まっています。
日経平均株価はほぼ窓埋めを完了し、次は1/3戻し水準にあたる26,500円が戻り目安。
12月中旬の戻り高値を基準に下落値幅は-2500円、約-10%下落です。
割安を示す指標もいくつか出てきていますが、短期的な全値戻しであって暴落ではありません。
セリクラもなく、恐怖指数も停滞したままの自律反発に、おそらく懐疑的な人が多いと思います。来週はSQ週であることから、意外高で上に跳ねるのも先物オプションの手口次第の着地点となります。
強固なサポートゾーンなだけに下抜けの恐怖から買えないのが普通の投資家心理です。
最後に週足チャートです。
何番底?わからなくなるほどレンジの下限を試し、ボックス相場が続いています。大切なのは日柄です。株道の「指南書」をお持ちの方は、水色のボックスがなにを表し、相場の転換点はいつなのかご自身で判断できると思います。それまで小さな波に乗るのか、大きなうねりを待つのか、各人のリスク許容度に委ねられます。
現在、バリュー株優位の相場環境でありますが、バリューは買い値をなるべく安くして仕込むものです。逆にグロースは上値を買っていくもの。昨年からの相場を見ていく中で株初心者の多くは、バリューの高値掴みをして、グロースの初動(落ちるナイフ)を拾っているように感じています。
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Source: 株道 - 人に教えたくない私の相場帳 -