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異次元緩和を転換、事実上の利上げへ

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日銀、黒田総裁は
異次元緩和10年目にして、金融引き締めに踏み切りました。市場コンセンサスは黒田総裁の退任時期を意識した、来年2月から6月の緩和修正を予想していましたので、金融正常化へのプロセスが前倒しされたことになります。

マイナス金利の撤廃からゼロ金利政策解除までが出口。ワンセットのプロセスとなりますから、先取りするマーケットは当然、円高に動き出しています。

これに伴いドルは131円台まで円高進行。ハイテク・自動車・不動産を中心に売られる一方、銀行・保険・円高メリット株は買い戻される展開となっています。
(円高メリット銘柄:ニトリ、神戸物産、ニチレイ…)

本題の前に、米国著名投資家のバフェットの今年の投資内容を少し紹介したいと思います。

円安日本の超低金利で資金調達し、商社株を大量保有。円高で売り抜けるのでしょう。この経験値の高さ(海外勢)を相手に同じ土俵で個人投資家は生き残らなくてはなりません。金融市場を俯瞰し、資金の流れを見事に捉えた参考例です。
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それでは本題に入ります。

上記の理由で、タックス・ロス・セリング(節税損出し売り)にも拍車がかかっています。本日のプライム市場の売買代金は3.7兆円。クリスマス休暇で海外勢不在、薄商いの中、まだ投機筋はショートを仕掛ける可能性があります。金融政策変更による機関のアロケーション変更(銘柄入れ替え)で売買も交錯してきます。上値を欲張らないで、慎重になる局面。ただし、現時点でのヘッジファンド先物需給からすぐに大暴落というのは考えにくいと思います。私は年末で現金比率を高くしていたこともあり、売りが一巡し需給転換した銘柄から短期リバ取りの打診買いを入れていくつもりです。

銀行も今はにぎわっていますが、指南書にも紹介したようにサプライズ急騰はサプライズであるほど平均〇日しかもたないのです。それは私が長年、場帳を付けデータ取りしてきた結論です。東京五輪決定も、選挙戦での与党圧勝も然り。遅れてでも買いたいならばローソク足の上ひげを掴んだ個人投資家のロスカットを見届けてからです。

住宅の新規購入が手控えられ、企業の設備投資にも悪影響があるかも知れません。銀行、特に地銀の中には今後、REITや日米国債評価損をじわじわ拡大させるところも出てくるため、債券投資比率高めの地銀には要注意。間違っても、キャピタルゲイン(株価上昇益)も3月末配当も両手に粟を目論まないことです。市場はそれほど甘くはありません。

銘柄選択を間違えなければ、数年単位では金利は間違いなく上昇傾向、最終的にはマイナス金利を脱却(正常化)する恩恵を受けるはずです。

債券市場の正常化、物価上昇を抑え円高を是正するための異次元緩和からの転換です。そのすべてが相場にとって悪手というわけではありません。

最後に日本株の現状での下値目処をお伝えして終わりにしたいと思います。
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200日移動平均線割れ、上値抵抗に。まずは
下値サポートゾーンを割らないこと。25500円のサポートを割った場合は、24,500円を意識することになりステージが変わります。楽観論は200日線を回復してから語ります。

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株の
怖さを知らなければ、自分の欲の代償に大損失を知ることになります。1000回のトレードと500回の過ちを繰り返さなければ、相場で生き残る相場観は養えません。しかし、近道はあります。他人の歴史に学ぶことです。指南書は、個人投資家がプロを相手に相場を生きて勝ち抜くための手引書です。「指南書」読んだ後に見える、圧倒的な相場観の違いに驚いて下さい。

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