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ポジション調整相場になる理由

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19日時点での
現物株の買い残高が1兆4,617億円であると東証が公表しています。

1兆5,000億円超えで相場天井との経験則が働き、相場に長く身を置く人ほど様子見になりやすいと思います。
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2018年10月(1兆8,343億円)に次ぐ、
高水準の買い残高です。もう数週間は時間的猶予、つまり上げ局面を与えてくれるかもしれませんが、高配当狙いで相場を追うなら余力を残した謙虚なポジションが求められます。

それを知ってか知らずか、19日時点での日経ダブルインバースETFの買い残は増加し続けていました。言わずと知れた、日経225(日本株)に対して売り目線を推し量る銘柄(指標)です。
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先々週の1億8,400万口から先週2億400万口にさらに上積み状態。この一週間の増加は日本株に弱気派が増えたというより、信用組がナンピンで買い増した手垢だと個人的には考えています。


今一番焦っているのは
ショート勢(売り方)です。半年内に、暴落が来たとしても、その前に戻し(上げ)相場を作られて焼かれてしまったのでは元も子もありません。彼らがポジションをたためば下方トレンド転換、売りを積み増せば上方トレンド継続という、需給判断となります。

ダブルインバースの買い残急減と日経天井は過去、見事に一致しています。

インバースの買い残がパンパンに膨らんでいる間は、これまでの経験からダマシ程度の上振れ・下振れはあっても、
底割れはしない需給状態かと思います。
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需給面での押し上げ効果に、材料面の追い風が吹くことを期待するのですが、

▶原発再稼働・新設に方針転換
▶新型コロナ入国制限の緩和
▶NISA枠上限引き上げ・恒久化

政府が矢継ぎ早にマーケット好材料を出す中、東証プライムの売買代金は連日2兆円の低水準。市場は大きく動いていません。

今夜のジャクソンホール会議でのパウエル発言を警戒と銘打って、
ガス抜きを兼ねたポジション調整相場であることから、このマーケットの停滞エネルギーが相場の方向感となってチャート上に現れるのも時間の問題かと思います。

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