グローバル市場に投機マネーの撤退が起こっているのは誰の目に見ても明らかです。相場は通常7~8年という周期で大きな資金の流出入が繰り返されます。今回はコロナ金融緩和がその波を増幅させ、グレートローテーションへと繋がりそうです。
この7年間で海外勢はアベノミクスで買った日本株をすべて売り切りました。約30兆円と言われています。
直近4月からの外国人投資家の売買動向を見ると、日本株を6週連続で買い越してはいます。しかし、単純に日本株すべてをバスケットで買っているのではなく、益出し(利確)の売りを交えながら割安セクターへと銘柄・業種をローテーションさせているように見えます。
海外機関の買いも多かった、
国策の雄「2412ベネフィット・ワン」
同じく「2127日本M&Aセンター」
海外投資家比率の高く、グロースの代表格、
「2413エムスリー」
他にもメルカリ、マネフォ、モノタローなど益出し売りのターゲットとされた銘柄に事欠きません。
有り余って行き場を失っていた投機マネーが回収されており、投機家は損失を埋めるために含み益のある銘柄を売却します。
今、短期的な相場を読むことに意味を見出せません。長期目線で資金の潮流を捉えることが専業トレーダーにも初心者にも求められています。
コロナ緊急経済対応という名の下に2020年3月、米国FRBは政策金利の大幅引き下げに加え、未曾有の量的緩和を発動しました。
そして今、良い経済の中で起こる悪いインフレを退治すべく、金融引き締めを進めています。
ナスダックは2021年の最高値水準から-40%下落、ダウ-13%下落、S&P500指数-18%といった状況です。
米国マーケットではナスダック-40%~-50%、ダウ-18%で買い、S&P-20%超で目をつぶって買い向かえとされています。参考値としてリバウンド水準の入り口に立ったとは言えそうです。しかし、その定説で超金融緩和後の尻ぬぐいができるのか、相場史に類のない異次元の量的緩和だっただけにその答えは誰にもわかりません。
ビットコインを始めとした仮想通貨も軒並み半値以下。良くわからない金融商品や夢追いの赤字企業からは資金がみるみるうちに抜け落ちてゆきます。
最悪、米国はバランスシート縮小が終わるまでは、上昇リバ局面(+10~+40%)が何度あっても下落の中の戻り地合い、高値は切り下がると考えるのが自然です。その間、アジア株に資金シフトしてくれると良いのですが、これだけは確約できません。
賢明な個人投資家は、FRBが市場にばらまいたヘリコプターマネーを回収する緊縮情報の段階で株を現金化、今春、積み立てを再開、底に近づけば一気に投入資金を増やせるキャッシュスタンスでいると思います。
日本は好決算の発表が続いています。上方修正、増配、自社株買いラッシュ。良い決算なのに株安。ようは地合いです。地合いが悪すぎる。
個人投資家にとって機会損失などいくらしたってかまわないと思います。資産を減らさないこと、下落がしつこいほどリバウンドは大きいが、下げの踊り場で掴まされないように利確は腹五分目。
明日のダウが大幅続落した場合、下値支持線は当面、3月9日の安値と20年11月の窓明けを意識することになります。
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Source: 株道 - 人に教えたくない私の相場帳 -