ビットコイン(BTC)は4月18日の週に、まずまずのパフォーマンスを見せた。月曜日から金曜日にかけて、約1.5%値上がりしたのだ。(ちなみにこれは、米国東部時間午後2時までの話だ。木曜日の夜から金曜日の朝にかけて、週の初めから約5%の値上がり幅が、わずか1.5%値上がりになってしまったのを見て、もううんざりしてしまった)普通ならこのような値動きは、伝統的市場でのみ祝う価値のある水準だ。
しかし、2022年はこれまでのところ、ビットコインにとっておおむねパッとせず、一定の値幅内を動く年となっている。(今でも3万7500ドル〜4万2500ドルの範囲にとどまっている)ビットコイン価格に何が起こっているのか見極めるために、私が普段から行う分析手法を、順を追って説明しよう。
センチメントのチェック
値動きが見られた時、私が最初にするのは、市場心理をチェックすることだ。これには2つの方法がある。口コミと実証的方法だ。口コミ部分は私の頭の中だけで行われるもので、ツイッターフィードに流れてくる全般的な「雰囲気」から察している。
実証的手法の方は、「Fear & Greed index(恐怖&貪欲さインデックス)」に基づいている。これは、ボラティリティ、取引高、ドミナンス(すべての暗号資産の時価総額に占める割合)、サーチエンジンのトレンドといった要素を見ることで、市場参加者がどれほど不安を抱えているか、あるいは貪欲であるかを数値化しようとするものだ。
投資家たちが不安を抱えている場合には、インデックスは「恐怖」の方に、興奮した状態の場合には、「貪欲」の方に傾く。
今回の値動きの場合、ツイッターで見られるセンチメントは良好のようだった。人々は、控えめな値上がりに興奮し、特に何も警戒してはいなかった。実証的手法の方では、インデックスは「恐怖」を示していたが、これは4月を通しておおむねそうであった。
興味深い点を見出す
センチメントを測った後は、様々なデータフィードを見て、「興味深い何か」を探す。先週の場合には、取引高であった。データサイトのカイコー(Kaiko)によれば、主要取引所でのビットコインとイーサ(ETH)の週間取引高は、昨年夏の短期的な暗号資産弱気相場以来の低水準まで落ち込んだ。
イーサなど、取引の盛んな別の暗号資産と並べてみることで、ビットコインだけに特有の事態ではない(これも興味深い点だ)という、状況分析が可能になる。
興味深い点を見つけたら、見解をまとめ、友達に質問された時に賢く聞こえるようにするために、「だから何なのか」という点を見極めようとする。その場合には、次のような質問に対する答えを見つけようと試みるのだ。「この興味深い点は、脳みそを使って考える価値があるのか、それとも心配する必要のないことなのか?」
取引高の低迷は、表面的には不吉なように感じられる。とりわけ、前回これほど低水準だったのが、ビットコイン価格が3万ドルを割った時だったのだからなおさらだ。
しかし、少し俯瞰して見ると、特に変わったところはないようなのだ。市場の周期的な性質が現れているだけであって、市場からの大量退却のようなものではなないらしい。
ちなみに大量退却の場合には、市場参加者がポジションを清算するために、取引高の大幅な増加が見られる。今のところ私は、心配してはいない。しかし取引高がさらに減少するようなことがあれば、心配し始めるかもしれない。
流動性別に供給量を確認
最新の興味深い点について考えをまとめた後、最後に私がするのは、ズームアウトして、ビットコイナーとしての私の気持ちを落ち着かせてくれるお気に入りのチャートをチェックすることだ。
このチャートは、ビットコインの非流動的な供給量を、流動的なもの、流動性の高いものと並べて示すもの。非流動的な供給量とは、しばらくの間移動したり、売却されていないビットコインの数だ。このチャートはおおむね、見るだけで自ずから明らかだ。現在は非流動的なコインが多くあり、その数は増え続けている。
保有者たちは、保有したままだ。俯瞰して、より長期的な視点で考えるようにしよう。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/147544/
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Source: 仮想通貨情報局