暗号資産(仮想通貨)を「バーン(Burn=焼却」することは、暗号資産を流通から永久に取り除くことを意味する。これは通常、対象となる暗号資産をバーンアドレス、つまり暗号資産を二度と取り出すことができないウォレットに転送することで行われる。「破壊」とも表現される。
焼却は、つまり暗号資産の「デフレ」を引き起こすこと。焼却の目的は多くの場合、価格を上げることにある。流通量が減って希少性が高まると、理論的には価格は上昇する。
焼却は、企業の「自社株買い」に似ている。自社株買いを行うことで企業は株主に「価値を還元」する。暗号資産プロジェクトも同様の目的で焼却を行う。
ただし焼却によって、価格がすぐに上昇するとは限らない。関連する他のニュースに影響を受けることもある。あるいは投資家は焼却を知り、実際の焼却よりも早い段階でその影響を価格に「織り込む」可能性もある。
とはいえ、長期的には焼却は暗号資産の価格を支えるもので、ポジティブな行為と考えられている。
プログラムに定期的な焼却が組み込まれているプロジェクトもある。供給が将来、定期的に減少することをアピールすることで投資家に安心感を与え、インフレや過度の希薄化に対する懸念をなくすことが目的。結果的に焼却は「価値保存の手段」としての暗号資産の魅力を高めることになる。
例えば、テラ(Terra)プロジェクトは、2021年11月に8870万の暗号資産テラ(LUNA)を焼却した。当時の価値で約45億ドル(約5200億円)に相当し、レイヤー1トークンの過去最大規模の焼却になったという。焼却は、コミュニティによる投票を受けて実行された。テラ(LUNA)はその後の数日で、史上最高値を記録した。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/137786/
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Source: 仮想通貨情報局