木曜早朝に公表された米国FOMCは想定内。サプライズもなく大波乱なく通過しました。年明けから最弱の日本市場。これで少しは落ち着きを取り戻すだろうと安堵に浸れたのも寄り付きの5分間だけでした。
当事国の比ではない突発暴落。いくら欧米投資家にとって日本のマーケットがヘッジ対象国とはいえ、理不尽な値動き。前場のTOPIX引け値-1.98%、日銀が介入しないとされる下落率-2%の壁ぎりぎり。やはり、日本市場は格好の売りターゲットということなのでしょうか。舐められたものですね。
これまでコロナ禍の入金力と現物保有株の担保でなんとか追証回避してきた新興市場の個人投資家もさすがに東一銘柄までが暴落したことで担保評価が下がり証拠金維持率の限界を迎えてしまったと思います。
個人投資家が気付いていないだけでマーケットは常に海外投機筋の術中にあります。「投資主体別売買動向」を見ても必ずと言っていいほど、個人が買い越している時に海外勢は売り越し、個人が売り越している時には海外勢が買い越していることがわかります。
今年の相場は、長期的にはグローバルな「資金の移動」に逆らわず、短期的には需給状態(個人投資家のポジション動向)を客観視できなければなかなか勝てないと思います。
トレードにおいて「相場材料」は需給には敵わないことも再確認しておきましょう。材料を見た負け組投資家がポジションをとり、その需給を見て、投機筋が相場を作っているのが実情です。
ですから、孤高の相場師は暴落局面では常に、負ける側の心理(楽観・疲弊)状態、投機筋の仕掛けるタイミングを追い続けています。
ここからは、日本株の現状をチャート分析と共に深堀します。
日経平均は死守しなければいけないとされていた下値サポートライン(心理的節目)を現在は割っています。その下は出来高の異常に少なかった真空地帯です。
早期に27,000円を回復できればリバウンドリスクオンムードも広がりやすいのですが、もたつくと下手な買いの短期需給でストーンと下に走る可能性もあります。次は、24,000円を目指すという見識者の予測も多いですが、年金の大口買いも入るので、今のところは下値は25,000円台前半を覚悟しておけばリスク管理上、問題ないと考えています。私も買い専門のトレーダーですので、本心ではこのまま底打ちを期待しますが、下値目処を持つことは相場を張る上での基本中の基本です。
マザーズの週足も確認しておきましょう。
個人がナンピンで耐え、さらに新規の買いも入ったため、信用買い残が整理されないままここまで来てしまいました。需給が壊れたという表現をしてしまうほどの底なし沼。レンジ高値から-40%近く下落(指南書参照)しています。
松井証券の公表するマザーズ信用評価損益率は-38.6%です。銘柄ごと反転するタイミングはまちまちだと思いますが、追証に伴い、玉整理が進んだ銘柄から3営業日以内にリバウンドがあってしかるべき水準と、一個人としての考えを持っています。
◇◇
ベテラン相場師が目先意識している重要日があります。2月10日(金)です。日本はSQ、米国はインフレ率の公表が予定されています。前回のアメリカのインフレ率は7%。
このことが発端となり、利上げが早まるのではないか、金融引き締め(QT)が加速するのではないかとマーケットは不透明さを増したのです。次回も7%を超えるようだと市場は動揺するかもしれません。米国ナスダックや長期金利の行方とともに要注意です。
また、ウクライナ進行も北京オリンピック閉幕(2月20日)後ではないかという憶測も流れており懸念材料。2月相場を楽観視する余裕など投資家にはありません…
投資初心者の人へ株道が今伝えたいこと…
マザーズ指数の底が見えない恐怖にパニックに陥るのはある程度仕方ありませんが、東証一部市場のこの程度の下落で総悲観になる人がいたとしたら、それは相場を知らな過ぎます。新興市場は4年に一度は大暴落を起こします。東証一部のこの程度の暴落調整局面はコロナ前であれば毎年のように発生していました。
身銭を切って挑む相場。無知は命とり。師匠となる相場師の相場観に学び、書に学び、自分の経験に落とし込む必要があります。それは、時には三年、人によって十年以上の月日を費やすかもしれません。また、多くの投資初心者の場合、二年以内に資金がショートし、生活費には手が出せないと市場を去っているというデータもあります。
生き残っている人たちは余程の資金力があるか、独自の指針を持つ相場師です。株道の指南書三部作は暴落と冷静に対峙するためのテクニック集。購入後、最も多い感想は「もっと早く指南書を知っていれば・・」です。不特定多数にばらまくわけにはいかないので、高額でもなく安価でもない購入価格を設定しておりますが、読破すればその価値に驚嘆して頂けるはずです。
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「購入者さまの声」
Subject: RE: 「株道」フォローメール
秘儀三十八手読ませて頂きました。
Subject: 東京都の です
こんばんは。昨日、相場帳第2弾届いております。どうも有難うございました。
あれだけの量を書きまとめるのには、大変な労力と時間を費やしたことと思います。
早速読ませていただきまして、本当に購入して良かっなあと、満足感でいっぱいです。
私の知りたかった事や、誰も教えてくれない事がたくさん書いてありました。
本屋さんで探しても、おそらくこのような内容の本は見つからないでしょう。
貴重な投資体験談や、ノウハウを教えていただき、心から感謝いたします。
ただ、初心者の私には難しい部分もあり、マスターする迄には何年もかかりそうです。まずは、株用語から勉強しないと先に進めませんね。
最後のページにあった、著者不明の文章、何度も読み返しました。
株取引云々より、自分の生き方を見つめ直す良い機会になったような気がします。
これからは、この相場帳を私の参考書にして頑張ります!
本当に本当に有難うございました。ペコリm(._.)m
Subject: Re: ありがとうございました。
株道 さま
相場帳・実践編の資料送付、ありがとうございました。
数回にわたり拝読し、「真」に迫った実戦的な中身に加え、
ご自身の体験からの想い・気持ちの入った文章にもリスペクト
を抱きました。心から、感謝申し上げます。
特に、暴落相場で投資する具体的な方法は、これまでさまざまな
投資本・ブログなどを読む中で、初めて眼にしたものでした。
東日本大震災やリーマンショックの大暴落以後、株価が上がった
ことは知っていましたが。。実践的手法には初めて触れました。
Source: 株道 - 人に教えたくない私の相場帳 -