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【Solana Breakpoint レポート】2021年ソラナの近況振り返り

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【Solana Breakpoint レポート】2021年ソラナの近況振り返り

ソラナ(Solana)のカンファレンス「Breakpoint」が、11月7日から10日にかけてポルトガルのリスボンで開催されました。これはソラナの2回目(1回目はSolcon)のカンファレンスで、世界中から多くの人が集まりました。初日のオープニングの直後には、創業者のアナトリー・ヤコベンコ(Anatoly Yakovenko)氏とラジ・ゴカール(Raj Gokal)氏による、「State of the Network」というセッションでネットワークや開発者コミュニティ、エコシステムなどの観点でソラナの最新の全体像やゴールやビジョンを共有するセッションが行われました。

ソラナ(Solana)のネットワーク

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現状ソラナのブロックタイムは400ミリ秒、手数料は0.000005 SOLと安く早くトランザクションが実行でき、ノードの数は2,000以上に分散しています。ノードの分散性の面では大先輩であるビットコインは12,000以上のノードがあり、ソラナも100,000を目指していています。そこまで分散させながらネットワークを支える技術もあるが、一番大変なのはネットワークに参加してくれる人たちを巻き込んで行く部分だとヤコベンコ氏は述べています。

これまでのトランザクション数は379億で、この中にはバリデータの投票も多く含まれていますが、実際のユーザーによる通常のトランザクションも増えています。ソラナのユーザーに親しまれているブラウザウォレットのファントムも最近100万アクティブユーザーに到達し、実際にユーザーが増えている様子がうかがえます。

ソラナ(Solana)の分散性について

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ヤコベンコ氏が考える分散性のトリレンマとして、①ネットワークを破壊するためのコスト(ノードを全部潰す)を最大限に引き上げる、②人々がリアルタイムでブロックチェーンを使うことを検閲したり止めたりするコストを上げる、③ハードウェアのコストを下げる、の3つを挙げ、ソラナは①と②を選択したと述べています。言い換えると、より大変な選択となったわけですが、耐検閲性の核となる部分がより効果的になるということで、きちんと進めることができれば1億人、10億人にブロックチェーンの利便性を届けることができると語りました。

ソラナ(Solana)エコシステムの拡大

エコシステムも今年一気に拡大しました。2021年3月時点では下記のようなエコシステム模様でしたが、約半年後の2021年10月には一枚のスライドにはロゴが入りきらないほどに大きくなりました。数でいうと60から270程度に広がっています。

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日本でも注目度が高いNFTにおいても9月中旬以降急拡大しています。メタプレックス(Metaplex)のデータによると220万個のNFTが過去3か月で発行されており、1週間の取引量は3,200万ドル(約36億円)となっています。分散型音楽プラットフォームのオーディウス(Audius)もエコシステムの中で急拡大しているプロジェクトで、イベント当時からカウントした過去30日間で700万近くのユニークユーザーとなっています。 

ソラナ開発者も増加しています。2021年始めには300名程度だったところから、11月には約1,800名へと増えており、特に8月頃からの急上昇が目立ちます。ソラナは2021年に3回ハッカソンを開催し、これを通じてエコシステムを拡大しています。今年1回目のハッカソンでは50チーム程度の参加でしたが、直近の「IGNITIONハッカソン」では570チームが参加し、多くのプロジェクトが出資を受けたりしながらプロジェクトを進めています。今後さらに100万人以上の開発者を目指し、10億以上の利用者を目指すとラジ氏は語っています。

エコシステムに対する投資も20億ドル以上を目指すとのことです。現状「Solana Ventures」や「Lightspeed」などから1億ドルのゲームファンドが組成されており、その他企業などによるさまざまなファンドもソラナエコシステムに対して4.3億ドルのファンドがコミットされています。

「Solana Foundation」自体も170万SOLで130以上のグラントを出しており(大きく見えるものの、SOLの価格がとても安かった時期に出されたグラントが多い)、「Solana Ventures」は2.5億ドルの出資を行っており、「Solana Labs」も開発者ツールなどへの支援を行っています。

ソラナ(Solana)の今後の展開は?

ソラナのラジ氏は過去にツイッターで「ソラナのロードマップは(エコシステムをつくる)ビルダーたちによって決められるものであって、Breakpointでもロードマップの発表はしない」と述べていた通り、今後の方向性については言及せず、エコシステムの鍵となる主要なプロジェクト(Serum, ファントムウォレット、メタプレックス、アーウィーブ、Neon Labs、ブレイブブラウザ)を紹介しました。

スライドとスピーチを含むこのセッションの全ての内容は下記から視聴可能です。

参考資料:https://coinchoice.net/report-breakpoint-looking-back-2021-solana/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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