イーサリアム(ETH)の8月の上昇率は約30%に達し、CoinDesk 20のデータによると、45%近く上昇した4月に次ぐ上昇幅となった。
スキュー(Skew)によるとイーサリアムは8月、主要な暗号資産の中で最も高いパフォーマンスを示した。ビットコイン(BTC)は約15%で2位となった。
8月5日に実施されたイーサリアム改善提案(EIP)1559によって供給量が減少するとの期待が高まり、イーサリアムは月初に上昇した。
データサイトのEtherchainによると、EIP1559は起動以来、合計14万6626.2イーサリアムをバーン(焼却)、これは新規発行されたイーサリアムの40%にあたる。最近ではイーサリアムの1日あたりの発行枚数(マイニング数)はビットコインを下回った。
だが8月中旬以降、イーサリアム価格は停滞しており、価格は3000ドル〜3400ドルの範囲に留まっている。スタック・ファンズ(Stack Funds)の共同創業者兼COO、マシュー・ディブ(Matthew Dibb)氏によると、トレーダーの興味はNFT(ノンファンジブル・トークン)に向けられているという。さらに、ソラナ(Solana)、カルダノ(Cardano)、コスモス(Cosmos)、アバランチ(Avalanche)など、いわゆるイーサリアムブロックチェーンのライバルに資金が流れているとのことだ。
価格上昇への期待
一方、ブロックチェーン分析会社のIntoTheBlockはイーサリアムの供給危機から、強気のブレイクアウトを予想している。
「8月だけで、78万1000以上のイーサリアムが取引所から引き出されている。これは、イーサリアム2.0にステーキングされている量+DeFiにロック(預け入れ)されている量+NFTにけん引されたバーン(焼却)率の増加と相まって、イーサリアムの流動性危機に拍車をかける可能性がある」(IntoTheBlock)
スタック・ファンズのディブ氏は「取引手数料が高くなっているにもかかわらず、高水準を維持していることは、大きな上昇への道を開くかもしれない」と述べた。
フェアリード・ストラテジーズの創業者、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は、中・長期的なトレンドがポジティブであることからブレイクアウトを期待している。同氏は30日に発表したリサーチノートで、移動平均線に触れ、「現在、2707ドル付近にある上昇中の50日移動平均線は、今は最初のサポートとなっているが、短期的な買われ過ぎ状態は、その規模の下落がなくても吸収される可能性があると考えている」と述べた。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/121078/
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Source: 仮想通貨情報局