中国の通信テクノロジー企業大手、ファーウェイは、携帯電話ユーザーがビットコイン(BTC)ウォレットを新しいファーウェイのデバイスにダウンロードできるようになることがわかった。ブルームバーグが10日に報じた。
ファーウェイは、アプリストアのAppGalleryにBTC.comのビットコインウォレットをリリースした。BTC.comの営業担当副社長であるアレジャンド・デ・ラトール氏によれば、このアプリはファーウェイのデバイスに採用される初めてのデジタル通貨アプリだという。今後の新しいデバイスにプレインストールされているAppGalleryからダウンロードすることができるという。
BTC.comが提供するようなアプリへのアクセスは中国政府によって制限されている。アンドロイドのグーグルプレイストアやアップルのアップストアの場合、政府によってブロックされている。また中国政府は仮想通貨取引所を閉鎖し、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を禁止している。デ・ラトール氏はブルームバーグに次のように語っている。
「中国市場に参入する良い機会だ。アプリを使ったキャッシュレスな支払いは需要が非常に大きく、伝統的な銀行システムに欠けている点だ。今後の成長につながる仮想通貨決済の優れたユースケースになるだろう」
3月には、ファーウェイがブロックチェーン技術で動作する分散型アプリケーション(DApp)をサポートするスマホの開発を計画していると報道されている。昨年、ファーフェイは中国市場で9090万台を出荷し、マーケットでのシェアは20.4%となっている。ファーウェイの世界規模でのシェアは18年第1四半期で11.8%だった。ファーフェイのモバイルサービス担当副社長であるジャミー・ゴンザロ氏は声明の中で次のように述べている。
「モバイル決済の最先端をいく中国での我々のリーダー的ポジションから、我々は近い将来において世界的に仮想通貨の採用が大きく拡大すると予想している」
先月、ファーウェイはスマートコントラクト開発に焦点を当てた「Blockchain-as-a-Service (BaaS) 」プラットフォームをローンチしたと発表した。「高性能、高い可用性、優れたセキュリティのブロックチェーン技術プラットフォームサービスを企業や開発者に提供する」とうたっている。
一方で、中国は19年末までに国内でのブロックチェーン基準を公表する予定だ。専門のワーキンググループが立ち上がり、基準作成の作業を開始したと報道されている。
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Source: 仮想通貨情報局