長らくブログ更新しておりませんでした。需給面で日本株に明確な変化が表れていますので、残暑お見舞いがてら執筆しております。
最初に申し上げますが、夏特有の商いの薄い地合いですので、大口機関投資家が短期的に先物を使っていくらでも相場を動かせます。これから話す内容は、あくまで日本マーケットにおける需給環境の一側面の解説と捉えて下さい。
長い下ひげが目立ちます。日銀が4月以降、ETFを購入したのは4/21と6/21のたった2回ですので、日本株高を下支えしていたのは明らかに日銀ではありません。むしろ、ETF買いの後始末として、日銀から恩恵を受けてきた日経寄与度最大のファーストリテーリングが今や日経平均のステージアップをもたつかせ、足を引っ張り続けていると言えます。
7月相場入り。日本株は28,000円を割る下落局面でリバウンドを見せており、市場は世界最大の年金ファンドGPIFの買いであろうと推測していました。しかし、その買いの正体は個人投資家でした。7月の第一週(7月5日-9日)は4,668億円も日本株を買い越しています。
東証が公表した7月9日申し込み時点の信用買い残は実に3.6兆円となり、2018年3月以来、3年4ヶ月ぶりの高水準となっています。
そして、当然のごとく、日経平均上昇の裏の立役者である日経ダブルインバースの買い残は、2020年の12月の信用倍率48倍のピークから、今月2.57倍まで下がっています。これが需給要因による上昇の終焉を示すならば、日本株は業績で買われるしかありません。
また、もう一つ気になる1570日経レバレッジETFの買い残は4月以降、最大となっています。個人投資家の日本株買いです。
この需給状態でできることは、夏閑散相場で五輪直前の根拠なき上昇期待に命(いのち)金を託すことなく、キャッシュポジションを高めに保つことと個人的には判断しています。
コロナ感染の収束が見込めない中での五輪開催ですから、ただでさえ逆張り長期資金の本格流入は見込めず、内需株の株価回復にも遅れをとる展開です。
世界的な金融緩和が継続されていることから、世界にはまだまだ投資先を求めている現預金が待機しているのは事実です。
米国はバブルでグローバルマネーは回っているので、日本株がその対象から外れることは考えにくい。ただし、上記の需給環境から、真っ当な機関投資家ならば、今は日本株の買いタイミングとは考えないでしょう。むしろ、できる限り個人投資家の投げを見終わってから日本株バブルをスタートさせたいと考えるのがマーケットの定石であろうと思います。
私のポジションは指南書記載の関連銘柄の長期保有に留めています。まだ、逆張り新規買いは見送っています。
GPIFは1月から3月にかけ日本株を2.2兆円売り越しました。
日経平均27,000円割れから26,000円割れはGPIFの買いが下支えがあるものとして買っていきたい水準。そこが底になるのか、今が底でレンジをギリギリ保ち反発するのか。4月以降、4度のリバウンドを見せつけられており、私にも結論付けられませんが、もう一段の下値ゾーンまでに資金ショートしていてはお話にならないと肝に命じています。
本日、日経平均株価が200日移動平均線を割り込み、下放れ十字線の買いサイン。同時に黒三兵の売りサインの発生。200日線がレジスタンスとなり反発するのか、様子見姿勢が強まります。
OPECプラスが減産縮小で合意。このタイミングで原油先物相場が下落とは注視せざるを得ない状況となっています。
売り仕掛けに要注意の時間帯に入っています。東京五輪後は衆院選に向け、株価経済対策に本腰を入れるでしょうから、それまでの深押しは内需系個別銘柄を丁寧に拾っていきたいと考えています。
参考指標:
13週線、26週線は下方転換
25日線かい離率-3.46%(7/19)、日経平均27,000円割れでかい離が-7%を超えてくる計算になります。-14%の大暴落で日経平均は25,000円割れ。その時でも私はキャッシュポジションに余剰をもたせているつもりです。マーケットを去りたくなければ参考にして下さい。
今は負けないための投資に徹する時です。
【ご報告】
これまで指南書の販売は銀行振込のみの対応でしたが、得意を売り買いする総合サイト「ココナラ(coconala)」経由でクレジットカードでの支払いが可能となりました。
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「購入者さまの声」
Subject: RE: 「株道」フォローメール
秘儀三十八手読ませて頂きました。
Subject: 東京都の です
こんばんは。昨日、相場帳第2弾届いております。どうも有難うございました。
あれだけの量を書きまとめるのには、大変な労力と時間を費やしたことと思います。
早速読ませていただきまして、本当に購入して良かっなあと、満足感でいっぱいです。
私の知りたかった事や、誰も教えてくれない事がたくさん書いてありました。
本屋さんで探しても、おそらくこのような内容の本は見つからないでしょう。
貴重な投資体験談や、ノウハウを教えていただき、心から感謝いたします。
ただ、初心者の私には難しい部分もあり、マスターする迄には何年もかかりそうです。まずは、株用語から勉強しないと先に進めませんね。
最後のページにあった、著者不明の文章、何度も読み返しました。
株取引云々より、自分の生き方を見つめ直す良い機会になったような気がします。
これからは、この相場帳を私の参考書にして頑張ります!
本当に本当に有難うございました。ペコリm(._.)m
Subject: Re: ありがとうございました。
株道 さま
相場帳・実践編の資料送付、ありがとうございました。
数回にわたり拝読し、「真」に迫った実戦的な中身に加え、
ご自身の体験からの想い・気持ちの入った文章にもリスペクト
を抱きました。心から、感謝申し上げます。
特に、暴落相場で投資する具体的な方法は、これまでさまざまな
投資本・ブログなどを読む中で、初めて眼にしたものでした。
東日本大震災やリーマンショックの大暴落以後、株価が上がった
ことは知っていましたが。。実践的手法には初めて触れました。
Source: 株道 - 人に教えたくない私の相場帳 -