ソフトバンクの仮想通貨関連投資が相次ぐ
ソフトバンクグループの投資部門「SB Northstar」は、Block.one傘下の暗号資産(仮想通貨)関連企業Bullishの株式を、7,500万ドル分(約82億円分)購入することが分かった。
Bullishは仮想通貨取引所の設立を進める、デジタル資産のフィンテック企業。ニューヨーク証券取引所(NYSE)にSPAC上場する計画を今月発表しており、SB Northstarは1株10ドル(約1,100円)で販売される株式を、750万株購入することに合意しているという。SB Northstarの投資は、Bullishに対する機関投資家からの関心の高さを表しているとの見方が出ている。
SPACとは
「Special Purpose Acquisition Company」の略で、日本語訳は「特別買収目的会社」。その企業自体は事業を有さず、未上場企業の買収を行うことを目的とする。
先にSPACが上場し、その後にターゲットになる企業(今回はBullish)を買収。それによって、ターゲットとなる企業が上場を果たす仕組みで、近年増加している株式上場手段である。
▶️仮想通貨用語集
SPAC上場を計画するBullishは、特別買収目的会社「Far Peak Acquisition Corporation」との合併に向けて話を進めている。今月10日に、2021年末までにSAPCの契約が正式に成立し、企業価値はおよそ90億ドル(約9,900億円)となる見通しであることが伝えられた。
SB NorthstarがBullishの株式を購入することは、SPAC上場のために米証券取引委員会(SEC)に今月提出された書類から明らかになった。その書類で、SB Northstarの投資について詳しく説明している。
Revolutにも出資
その他のソフトバンクグループの投資事例としては、英デジタル銀行Revolut(レボリュート)が15日に、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」などから、8億ドル(約880億円)の資金を調達したことを発表した。
調達条件による企業価値の評価額は330億ドル(約3.6兆円)とされており、英国のフィンテック企業で最大額になった。Revolutの企業価値は2020年2月の資金調達時(約6,000億円)から約1年半で6倍になっている。今回調達した資金は米国やインドなどを対象にしたグローバル事業の強化等に利用するという。
Revolutは仮想通貨取引サービスも提供しており、同社のアプリでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、XRP(リップル)、ENJ(エンジンコイン)を初め、DeFi銘柄の取引も行えるようになっている。
仮想通貨企業への関心
最近ソフトバンクグループは仮想通貨・ブロックチェーン関連企業への関心を高めている模様だ。
1日にはブラジル最大の仮想通貨取引所Mercado Bitcoinに出資を行ったことが分かった。Mercado Bitcoinは、シリーズBの資金調達ラウンドで「SoftBank Latin America Fund」から2億ドル(約220億円)を調達している。
また今週には、世界140以上のサッカークラブとライセンス提携する、ブロックチェーン基盤のファンタジーフットボールゲーム「Sorare(ソレア)」が、ソフトバンクなどから5.3億ドル(約600億円)を調達する予定であることが報じられている。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=261899
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Source: 仮想通貨情報局