Bitwiseの調査結果
米暗号資産(仮想通貨)投資ファンドBitwiseは12日、ファイナンシャルアドバイザーに対して行なった仮想通貨投資に関する調査の結果を公開した。ファイナンシャルアドバイザーは、金融機関から独立して金融商品を紹介できる資産運用サービスの専門家を指す。
ビットコイン(BTC)の価格が、今後5年で10万ドル(約1000万円)を超えるという回答の割合が前年の4%から15%に増加したほか、2020年は仮想通貨へ投資を行なったという回答者が6.3%から9.4%と前年比で約49%増加しており、投資家の需要が高まっているとしている。
この調査は米国の約1000人のファイナンシャルアドバイザーを対象に、2020年12月に実施。顧客のポートフォリオへの割り当て状況などについて、仮想通貨に関する一連の質問に回答してもらった。回答者は投資アドバイザー、ブローカーディーラー、ファイナンシャルプランナー、証券会社の担当者だ。
主な回答結果
今後5年間のBTC価格の予想は以下。10万ドル超に限らず、細分した割合が公開されている。
上述した仮想通貨への投資については、現時点ではまだ行なっていないという回答者のうち、2%が「絶対に」、15%が「おそらく」2021年に最初の投資を行うとした。回答通りになれば、仮想通貨に投資を行うアドバイザーの数は今年2倍以上になるという。
顧客のポートフォリオに仮想通貨を組み込むメリットについては、54%が「他の資産とリターンの相関性が低いこと」と回答。この割合は2020年と変わらないが、「インフレヘッジ」と回答した人の割合は前年と比較すると9%から25%に増えている。
また仮想通貨の需要を表す指標として、「2020年に顧客から仮想通貨に関する質問を受けたか」という質問については、81%が「受けた」と回答。2019年の結果は76%だった。
仮想通貨投資に関する懸念事項については、「規制」が54%で今年もトップ。「価格変動が大きいこと」、「上場投資信託(ETF)のような利用しやすい投資手段がないこと」が続いている。
2020年は仮想通貨へ投資を行なったという回答者が前年比で49%増加してはいるが、実際には6.3%から9.4%に増えただけだ。この点についてBitwiseのMatt Hougan最高投資責任者(CIO)は、「仮想通貨の普及はまだ初期段階だ」と指摘。一方で、2021年に仮想通貨に投資するアドバイザーの数が2倍以上になる可能性に言及し、今後も普及が拡大していくことに期待を示している。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=212647
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Source: 仮想通貨情報局