Cubanがガス代高騰に不満か
米著名投資家Mark Cuban氏がSNSで、DeFi(分散型金融)プラットフォームAAVEに言及したことが話題となり、AAVEトークンが急騰している。
Cuban氏は有名な投資家で、NBAチーム「ダラス・マーベリックス」のオーナーでもある。これまで、ビットコインなどに対して懐疑的態度を取ってきたが、DeFiへの言及は初めてだ。
AAVEへの言及は、Cuban氏が12日に仮想通貨市場が「インターネットバブル期」に類似していると指摘したことに続く一連のやり取りで行ったものだ。
一連の流れは、仮想通貨がゴールドと同様に、需給によって価格が決めら、法定通貨の価値低下などの説話は上昇を正当化するための「セールスピッチ(売り口上)」に過ぎないと、Cuban氏が指摘したことに始まる。
この見解に対し、取引所GeminiのTyler Winklevoss CEOは、「法定通貨の価値低下は事実で、まさに需給関係を反映している」と反論、「ダラス・マーベリックスやピカソの絵画も需給によって価値は変わる」とコメント。
一部のユーザーはCuban氏の論点は、ビットコインのユーティリティ性に対して、価格が高騰しており、需給を正確に反映していない点を意味しているとして、Winklevoss CEOの発言と見解に相違があると指摘。非中央集権のネットワークでお金を送金することに価値があるとした。
続けて、Cuban氏は、非中央集権的ネットワークのメリットを認めつつも、「ガス代が問題だ。AAVEに送金する際にも、手数料が非常に高く、仮想通貨ではない選択肢がより増えていくと思う」と返答した。
このコメントを受け、多くのDeFiユーザーはCuban氏がAAVEを使っていたとして、反響が広まった。シンガポールの有名なDeFi投資家Arthur氏などは、「億万長者の一人がDeFiを試しているのは、良い傾向だ」とSNSで語った。
AAVE公式ツイッターも、Cuban氏の発言を受け、「では、レイヤー2バージョンでまた会おうね」とコメント。DeFi銘柄に関連した動きとして、材料視された。著名人の発言で上昇する例は、仮想通貨業界で往々にしてある。過去には、イーロンマスク氏のツイートに関連して、DOGEなどが急騰した例などがある。
なお、今回のケースで留意すべき点は、Cuban氏があくまで、イーサリアムの手数料に対して不満を表したことで、今回のやりとりで、DeFiを支持する意思を表明した訳ではない点が挙げられるだろう。
DeFiセクターでは、スケーラビリティの向上が講じられている。イーサリアムのレイヤー2プロジェクト「Optimism(オプティミズム)」も今月の15日に、DeFiプラットフォーム「Synthetix」に導入される予定がある。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=212592
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Source: 仮想通貨情報局