過去最高値手前で失速したビットコイン
継続的な値上がりを経たビットコイン(BTC:Bitcoin)価格は、今週19,500ドル(約202万9,900円)を記録しました。12,000ドル(約124万9,200円)を突破してからは、3日足チャートで観測して12回も続く陽線を残しています。そして、これまで続いた強気傾向により、とあるテクニカル指標が歴史的な最高指数に到達しました。これは2014年以前に3度記録された以来のことであり、過去3回においてはいずれも、ビットコイン価格は下降傾向に移行してから、価格調整によって3分の2以上下落しています。
ビットコイン価格はFOMO(取り残されることへの恐れ)を主導とする値上がりにより、9月当初から2倍近くにまで上昇しました。そして、ペイパル(PayPal)が暗号資産(仮想通貨)をサポートするというニュースを受けて12,000ドル台まで回復してからは放射線状に値上がりしています。しかし今回、過去最高値の手前で失速しました。
この急激な価格上昇により、オシレーター系インジケーターのひとつであるフィッシャートランスフォーム(Fisher Transform)で観測できる指数が、ビットコイン価格の過去10年間において4度目の最高値に到達しました。ビットコインの存在が認知されるようになった2014年以降、7.5以上の値に至ったことはありません。当時の実例から判断すると、現在は非常に危険な状況にあると考えられます。
テクニカル指標が示す過剰調整の可能性
歴史上初のビットコイン強気市場から、このインジケーターは3度にわたって最高指数を記録しています。最初に記録された際、ビットコイン価格は最高値から48%の下落を起こしています。2度目が記録されたときは80%下落し、3度目には64%の下落を記録した後、2014年から2015年にかけて、ビットコイン史上初となる弱気市場を形成しました。そして同様のサインが現れた現在、過去3回の下落幅の平均などから推測すると、3分の2の価格にまで下落する可能性まで考えられます。
どこまでの修正が起きるかという点において、下落のターゲットは2つ推測されます。1つめは、強気市場が始まった12,000ドルまで下落するシナリオです。もう1つは、最高値の19,500ドルから64%下落して、7,000ドル(約72万8,700円)にまで至るシナリオです。極端に感じられるかもしれませんが、仮想通貨は上昇と下落の両方向に大きく拡張する特性を持つため、今後は急激な動きが起こる可能性があります。なお、7,000ドルまでの下落シナリオは、CMEのビットコイン先物のチャートに空いた9,200ドル(約95万7,700円)の窓を埋める動きになっています。
今後の値動きはわかりませんが、下落したビットコインを購入できれば、ビットコインの歴史上で最も利益を生む動きとなるかもしれません。
参考資料:https://coinchoice.net/over-adjustment-possibility-btc/
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Source: 仮想通貨情報局