1万6000ドルを超えた仮想通貨ビットコイン、短期的には調整の可能性に注意も

ビットコイン（BTC）は、16,000ドルを突破するための複数の試みの後に、11月12日にBTC価格は16,000ドルを超えて、2020年の年間最高値を記録した。

現在のビットコイン価格は、3月に記録した年間最安値である3,800ドルから4倍以上になっている。

著名投資家であるスタン・ドラッケンミラー氏でさえ、ビットコインを価値の保存手段として評価し、BTCを購入していることを認めた。デジタルゴールドの時流に乗る新しい投資家の1人となった。

しかし、さらなる上昇継続が保証されているだろうか？

仮想通貨市場の市場心理を測る恐怖・強欲指数をみると、短期的には調整に直面する可能性も考慮する必要がある。

ビットコインは6週連続の上昇となるか

ビットコインの週足チャートは、16,000ドル周辺がレジスタンスゾーンであることを示している。このレベルに達したのは、ほぼ3年ぶりだ。当時、ビットコイン価格は16,000ドル近辺で反落している。

さらに、ビットコインの週足チャートでは6本目の緑色のキャンドルが形成されている。これは確かに強気の兆候だろう。

ただし、現在の価格を下回る多くのレベルは、週足の時間枠でテストされていない。新しいサイクルを構築するための健全な方法は、以前のレジスタンスをレベルを新しいサポート領域としてテストすることだ。

たとえば、12,000ドルのレベルをサポートとしてテストする展開にはまだなっていない。ここは重要なピボットとなる可能性があるため、トレーダーが注目するべきレベルだ。

デイリーの時間枠では、15,600ドルを超えている。

しかし、ビットコイン価格が下落し、15,600ドルのレベルを失った場合、さらなる調整は避けられないだろう。

さらなる調整が発生した場合、日足のチャートで注視するべきレベルは14,100ドルや13,100ドル、11,600～12,000ドルのゾーンだ。12,000ドル付近は週足チャートでも重要なサポート領域である。

仮想通貨の市場心理を測る恐怖・強欲指数は以前として非常に高い数値となっている。恐怖・強欲指数は87の数値を示している（最高は100）。以前の強気サイクルだった2019年6月以来の高い数値となっている。

80以上の高値圏に達すると、それ以上の継続よりも調整の可能性が高くなる。市場は大多数のトレーダーが予想するのとは反対の方向に動くことが多いため、現在のような多幸感は短命に終わる可能性がある。

大手企業や著名投資家がビットコイン投資に名乗りを上げていることは市場にとって非常に強力な強気シグナルだ。しかし、これは調整が行われないことを意味するものではない。実際、このような強気サイクルでの調整は、ビットコイン市場が健全であると見なされることにもなるだろう。

Source: 仮想通貨情報局