パニックになる必要はない？仮想通貨のクジラは、●●ドルでビットコインを注文

9月4日にビットコイン（BTC)価格は10％の急落に直面した。その後と、仮想通貨の恐怖・欲望指数は7月以来はじめて、「恐怖」が点滅することとなり、仮想通貨市場を巡る市場心理は著しく注意深くなっている。

A massive Bitcoin buy order at $8,800 on Bitfinex

出典: Cole Garner ビットフィネックスで8,800ドルで大量のBTC買い注文

しかし、市場データをみると、クジラ投資家がビットコインを8,800ドルのサポートレベルで購入する準備をしていることを示している。これは、3月13日にビットコインが3,600ドルまで暴落したようなことが、起こりそうにないことを示しているだろう。

なぜビットコインは下落したのか？

アナリストはビットコインの調整をマイナーによる売却が起因するものだと考えている。急落が起こる前、分析企業のCryptoQuantは、マイニングプールがBTCの売却に動いていると指摘していた。

主要なマイニングプールからの流出を確認した後、データからは、マイナーが異常な量のビットコインを取引所に移動させていることがわかった。その後まもなくして、ビットコイン価格が下落し始め、最終的に10,000ドル以下にまで下落した。

CryptoQuantのリサーチャーは次のように指摘している。

「マイナーは昨日から異常に大量のBTCを移動させている。Poolin、Slush、HaoBTCはビットコインをマイニングウォレットから引き出し、一部を取引所に送った」

ビットコインのトレンドが最初に変化するとき、それが最も遠くにあるサポートもしくはレジスタンスにまで及んでしまう傾向がある。3月13日を例にとると、BTCは3,600ドルまでクラッシュした。その後、4月から9月にかけて、ビットコインは3,600ドルから12,000ドル以上にまで回復した。

そのため、クジラはビットコインが8,800ドルのサポートまで下落すると予想している可能性がある。

オンチェーン分析を手掛けるコール・ガーナー氏は、「ビットフィネックスでクジラにお会いできたね」とコメント。「スマートマネーの入札額は8,800ドルだ、底値はおそらくそこにあると思う」と付け加えている。

このデータは、クジラが近い将来に大きな反落を予想していることを示しているだろう。しかし、それはまた、クジラがビットコインの下落が以前のレベルほど大幅な調整になるとは予想していないことを示唆している。

3月以降、ビットコイン価格は247％上昇した。したがって、多くのトレーダーにとって、調整は珍しいものではない。グローバルマクロインベスターのラウル・パルCEOは、強気市場では25～40％の調整は驚くものではないと述べている。

「半減期後の強気サイクルでは、ビットコインは多くの場合、25％（2017年には40％超）の調整があり、ショートタームのトレーダーを振り払った。それらの調整は購入の機会だった」

クジラ関連のデータプロバイダーであるWhalemapは、ビットコインが下落すると、多くのホドラーがパニックでビットコインを売却したと指摘した。BTCの急反落は、下落の激しさを考えると、投資家は不安にかられてしまったようだ。

Whalemapは次のように述べている。

「昨日、高値で購入したホドラーからのパニック売りが多くあった。彼らの戦略は高値で買い、安値で売ることのようだ」

今回の調整は、クジラの利益確定と投資家のパニック売りの組み合わせであり、短期的にボラティリティが低下する可能性を高めるだろう。

A map of whales selling and buying BTC

出典: Whalemap BTCを売買するクジラマップ

仮想通貨トレーダーのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、ビットコインが底値に近付いている可能性があると語った。保ち合いの期間を予想し、さらに今回の下落が「アルトシーズン（アルトコインの季節）」の終わりではないとも述べている。

「私の意見では、CMEギャップと合流する地点でBTCの底値が形成されようとしている。HLがサポートの確認のために構築する必要があるため、反発の動きで積極的に取引される。クレイジーなアルトシーズンは今後数か月は続くだろう」

Source: 仮想通貨情報局