仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)
30日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+2.15%の141.3万円(13,550ドル)に。
金融市場のリスクオフ局面で調整局面入りも予想されたが、早くも13,500ドル台を回復するなど、現時点では堅調に推移している。過去24時間の推移では、欧米圏での新型コロナウイルス感染拡大や米大統領選前のリスク回避姿勢が強まり、軟調に推移する米国の3つの主要株価指数と金(ゴールド)価格の騰落率を大幅に上回っている。
ビットコインは、9月29日の安値10,678ドルから10月29日にかけて13,480ドルまで上昇。前月比26.42%高となったが、デジタル・ゴールドとして比較されやすい金相場はその間、1オンス=1,896ドルから1,866ドルまで、米ドルに対して1.58%下落した。NYダウ市場は、27,560ドルから26,480ドルまで約1,000ドル下落。直近高値の28,760ドルからは資金抜けが目立つ。
直近のBTC急落はハイペースな急騰相場の”アク抜け”となった一方、足元の懸念材料として、依然残る相場の過熱感と大統領選で金融相場全体が大荒れとなった場合に仮想通貨市場も巻き添えになる可能性などが挙げられる。
強気相場に複数の買いシグナル
BTC=13,000ドルの高値圏を推移するなか、先物市場の需給面を見ると、19年9月にローンチされた「バイナンスF(Binance Futures)」の資金調達率(Funding Rate)はマイナスを推移しており、このまま推移すればショートの踏み上げが起こり得ることを示唆している。
また、海外アナリストWeeknight(@imweeknight)によれば、BTC/USDの週足チャートにて、強い買いシグナルが出ている。
これは16年から17年の相場でも、重要なリトレースメント(綾戻し)で確認出来たシグナルだ。
そのほか、13年以来80%の的中率を誇るシグナルとして、一目均衡表から、強気のクロスオーバーが成立していることを指摘。中・長期でさらなる上昇トレンドが期待できるとの見立てを示した。
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デリバティブ市場に警戒感
一方、先物市場を見ると、未決済建玉(OI)が今年8月以来の水準に達した。特に19年最高値で心理的節目でもある14,000ドルに積まれていることから警戒する声もある。
30日17時には大手デリバティブ取引所Deribitのオプションカットが、31日1時には、CMEのBTC先物SQが控える。
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19年9月には、仮想通貨分析企業Arcane Cryptoが、CMEのBTC先物SQ日とビットコインの現物市場の相関性に係わる調査を実施。18年1月〜19年8月までのデータでは、当時の市況に「大きな影響をもたらした」と結論づけている。
CMEのBTC先物クローズ前のBTC現物価格のパフォーマンスに対し、ネガティブに働いたことが見て取れる。
仮想通貨の市場構造は1年間で大きく前進したが、デリバティブ市場の影響度は依然として未知数な側面も否めない。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=194864
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Source: 仮想通貨情報局