イーサリアムブロックチェーンで発行されるビットコインに裏付けられた暗号資産「Wrapped Bitcoin(WBTC)」が、新規発行量でビットコインを上回った。アメリカの暗号資産業界で拡大を続ける分散型金融サービス(DeFi)が影響している。
DeFi(分散型金融)とは:ブロックチェーン上に構築された金融サービス。暗号資産を預け入れて金利を稼いだり、複数のトークンの価格差から利ザヤを稼ぐことができる。
Dune AnalyticsとCoin Metricsのデータによると、8月9日〜14日の6日間に発行されたビットコインは5738。一方、同じ期間に発行されたWBTCは6785だった。1ブロックあたり6.25ビットコインの発行レートと、10分というブロックの生成目標時間を考えると、1日当たり900ビットコイン(BTC)が新たに発行されている。
新たに発行されたビットコインよりも多くのビットコインが、イーサリアムブロックチェーンに流入したことになる。
Dune Analyticsの最新のデータによると、現在、約3万1000ビットコイン(約390億円)がイーサリアムブロックでトークン化されており、そのうち75%はWapped Bitcoin(WBTC)によるものだ。
イーサリアムブロックチェーンでトークン化されたビットコインは、5月中旬まで3000を下回っていた。
「DeFiにおけるビットコインの需要拡大が、WBTCの成長に繋がっているであろう。この傾向はしばらく続きそうだ」と、Three Arrows Capitalの共同創業者カイル・デイビス(Kyle Davies)氏は言う。
7月、Three Arrows CapitalはBitGoでビットコインをWBTCに変えている。2019年、BitGoはWBTCの普及を推進してきた。1年以内にWBTCはDeFiエコシステムにおける「最も重要な資産」になると、Three Arrows Capitalの共同創業者スー・チュー(Su Zhu)氏は予測している。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/75434/
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Source: 仮想通貨情報局