バイナンス(Binance)が、2020年第2四半期のBNBトークンバーンが6,000万ドル(約64億円)で過去最高を更新したことを発表しました。BNBは取引手数料の割引などに利用できるほか、毎四半期の同社の売上の20%を換算したBNBがバーンされるデフレーションの特徴を持ちます。
約64億円のBNBバーンを発表
つまり同社の収益性は伸び続けています。現物取引の出来高は横ばいですが、先物の出来高が倍増しています。BNBの価格自体は1年前と比較して下落しているため、BNB建てのバーン量が大きくなっている格好です。
BNBのファンダメンタルズは?
7月のバイナンスは現物市場の取引高において2位のOKExに3倍の差をつけて圧倒的な1位、先物市場は1位のHuobiの80%程度を実現しています。特にバイナンスの先物市場での存在感がこの数か月で高まっていることは特筆に値し、長い期間にわたり先物市場の王者であったビットメックス(BitMEX)を大きく上回る存在になりました。
BNBは直近30日で30%程度の上昇を見せていますが、このような取引所ビジネスの好調な背景がありながらも、大きい過熱感はありません。
またバイナンスは、「Binance Smart Chain」も計画しており、既にテストネットが公開されています。同ブロックチェーンの機能としてはBNBのステーキングも盛り込まれていますが、これが市場に織り込まれているとは思えずBNBのファンダメンタルズは良好で投資妙味があると言えます。
将来的な懸念はDeFi(分散型金融)?
将来的な懸念があるとすれば、その一つはDeFi(分散型金融)でしょう。DEX(分散型取引所)が発展し続け、同一チェーン上にあるトークン同士のトレードは取引所を介さず、ノンカストディ型のDEXで完結してしまう未来が訪れることです。
既にDEX(分散型取引所)の取引高は小規模取引所を超えています。この勢いがすぐに中央集権取引所の最大手のバイナンスにまで影響することはないでしょうが、中期的にはありえないことではありません。
とはいえこの懸念が現実的なものとなるのは、クロスチェーンのトークン移動が可能になるか、ほぼ全てのトークンが一つのブロックチェーン上で擬似的に売買できるようになるかのいずれかの条件が満たされる必要があるので、すぐに影響が出ることはないでしょう。
参考資料:https://coinchoice.net/binance-2020-second-q-bnb-token-burn/
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Source: 仮想通貨情報局