マイナーは強気継続
ビットコイン(BTC)の価格が高騰した現状でも、仮想通貨マイナーは強気姿勢を継続していることが分かった。
マイナーの資金移動を示すアウトフロー(Outflow)は、BTC価格が高騰する前と同じ水準を維持。BTC売却の動きに関連するアウトフローに変化が見られないことから、価格上昇を見越して、BTCの保有を継続している可能性が高まっている。
BTC価格は続伸し、28日には日本円建で一時120万円に迫って、年初来高値を更新。26日に米ドル建の節目1万ドル(約105万円)を突破したBTC市場は堅調な流れを継続し、28日は前日比+11%の119万円まで対円相場が急伸した。
仮想通貨(暗号資産)分析企業Glassnodeのレポートによれば、ビットコインの価格高騰に伴い、利益が出ているBTCの割合は大きく増加し、全供給量の89%に達した。残りの11%が含み損の状況で、比率が他の銘柄と比較して低い状況にある。
ビットコインのフロー推移
投資家別のビットコイン保有推移は、個人投資家関連とマイナーで状況が分かれつつあるようだ。
何カ月もBTCを出金する傾向が続いていた取引所のフロー推移であったが、BTCの価格が心理的節目の1万ドルを超えたタイミングから、取引所へのBTCの入金を示すインフロー(Inflow)が増加傾向に転じているという。インフローの増加から、取引所で売却する動きが高まっていると見られ、一般投資家らが利益確定に動いている状況を示唆している。
一方、アドレス別で確認すると、マイナーのBTC移動に大きな変化はなく保有を継続している。取引所の傾向とマイナー傾向には乖離が見られ、保有による収益増を見越した戦略を採用している可能性がある。また、半減期後から収益減が警戒されてきたマイナー動向で、過度な売却が行われていない状況は、マイナーの資金状況の健全化を示す指標として、市場もプラスに捉えそうだ。
強気姿勢を維持する理由の1つに、チャート上に上昇トレンドが出ていることが上げられるだろう。今回の価格急騰で2017年から続く長期的な上値抵抗線を超えたことは、中・長期的なトレンド転換を示唆している。
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また長期保有者のBTCに対する信頼度を表す「リザーブリスク」は低く、グリーンゾーンを継続。現在は投資家の信頼度が高い状態であることもマイナーの強気姿勢を支えている。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=171097
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Source: 仮想通貨情報局