ストラテジストのリン・オールデン氏は、2020年はじめにビットコイン(BTC)に対する投資判断を「非常に強気」に切り替えたと語っている。3月の仮想通貨市場の暴落でビットコイン価格が3600ドルまで下落した後も、ビットコインに対して楽観的な姿勢を変えていないという。
オールデン氏は17日に公開したビットコインの分析レポートの中で次のように語っている。
「私はビットコインに常に強気というわけでもなく、それを完全に否定する側でもない。多くの資産クラスに投資する投資家として、私は今年初め、3つの理由からビットコインについて無関心から非常に強気へと切り替えた。現在もその判断は変わっていない」
オールデン氏が提示した3つの理由は、ビットコインの希少性、半減期サイクル、インフレに対するビットコインのポテンシャルだ。
ビットコインの希少性
従来の金融資産とは異なり、ビットコインの供給量は固定されている。ビットコインは2100万BTCしか存在しないため、ビットコインはデフレ通貨である。
この希少性は、ビットコインの価値を高める可能性があると、オールデン氏はレポートの中で説明している。ビットコインの供給量を変えるような中央集権的な機関(中央銀行)は存在しない。ビットコインの需要が増加し続ければ、ビットコインの供給量の上限が設定されているため、BTC価格を押し上げる可能性がある。
「ビットコインのプロトコルは、合計で2100万コインに制限されているため、希少性があり、需要がある場合には、価値を高めるポンテンシャルがある」
ビットコインの希少性自体は、BTCに価値を与えるわけではない。それが価格を高めるためには、市場からの需要がなければならない。ビットコインには、代替可能性、トランスポータビリティ、不変性、分散化といったほかの特徴があり、それが実用的な価値の保存手段になる可能性があるだろう。
またビットコインは、何千もの仮想通貨がある仮想通貨市場の中で高いドミナンスを持っている。時価総額でみれば、ビットコインは仮想通貨全体の時価総額で62.4%を占めている。
オールデン氏は、ビットコインの高いドミナンスは、ビットコインにネットワーク効果をもたらすとも指摘する。それにより、BTCを長期的に保有することでさらに魅力が増していくことにあるという。
出典: CoinMarketCap.com ビットコインのドミナンス
ビットコインの半減期
5月11日、ビットコインのブロックチェーンネットワークは3回目の半減期を迎えた。ビットコインは4年ごとに半減期が訪れ、BTCのブロック報酬が半分となる。
半減期の目的は、ビットコインがその供給上限である2100万BTCに近づくにつれ、BTCの生成数を徐々に引き下げることだ。半減期によって、ビットコインマイナーが受け取るブロック報酬が半分になり、マイニングによる収入が大幅に減少することになる。
過去の半減期では、ビットコインは半減期後に価格が上昇している。2012年と16年の半減期では、ビットコイン価格は中長期で上昇した。
「ビットコインは、ローンチ後と半減期後の12~18ヶ月間で、歴史的に非常に優れたパフォーマンスを示している。新しいコインの供給量の減少は、コインに一定の需要を持つか、または需要が増加していれば、当然ながら価格を押し上げることになる」
出典: Blockchain.com, Lyn Alden BTC価格と半減期(チャートの赤い点)
過去の半減期後のビットコイン価格のパフォーマンスをみれば、長期的な上昇トレンドの可能性が期待できるだろう。
マクロ経済的な背景
今年5月、著名なヘッジファンド投資家であるポール・チューダー・ジョーンズ氏はビットコインのインフレ耐性を評価し、自身のポートフォリオで約2%をビットコインに振り分けていると明かした。
チューダー・ジョーンズ氏は、先進国の金融政策によって現金の価値が減り続ける一方で、ビットコインの価値が1日1日を経過するごとに信用を高める可能性があると指摘した。
同様に、オールデン氏はほかのヘッジファンドが最近ビットコインへの投資に着手し始めていると指摘している。
「小規模なヘッジファンドは既にビットコインに手を出し始めている。チューダー・ジョーンズはその中でも最大の投資家だろう。現在、ヘッジファンドや年金、ファミリーオフィス、投資顧問企業といった機関投資家がビットコインに投資する方向に目を向けさせる企業がある」
グレースケールが提供するビットコイン投資信託の運用額などの重要な指標は、ビットコイン市場での機関投資家の需要が高まっていることを示唆している。データによると、BTC投信の運用額は、現在35億5000万ドルとなっており、過去最高を記録している。
出典: YCharts.com グレイスケールのBTC投信の運用額
ビットコインが2100万BTCの供給上限があること、半減期後の強気トレンド、そして機関投資家の需要増加が合流することで、ビットコインの長期的な値動きがポジティブになる可能性がある。
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Source: 仮想通貨情報局