DeFi(分散型金融)はイーサリアム(Ethereum)上で活発な金融のムーブメントです。アセットの交換、ステーブルコイン、レンディング、レバレッジ取引などさまざまな金融取引がスマートコントラクトで実装されている事例があります。
イーサリアムの主要なユースケースでもあるDeFi(分散型金融)
DeFiは、さまざまなオープンソースの金融プロトコルが関連し合い金融サービスを構築できることが特徴です。例えばメイカーダオ(MakerDAO)のプロトコルで発行したステーブルコインのDAIを、カイバーネットワーク(KyberNetwork)のプロトコルを利用して他のトークンとスワップができたり、コンパウンド(Compound)でレンディングが行えるなどさまざまな単一機能のプロトコルを複合的に利用できます。
現在、これらのサービス郡はイーサリアムの最も主要なユースケースとなっています。
数字で見るDeFi(分散型金融)
アメリカのベンチャーキャピタルである1confermationが、このパブリックブロックチェーンで最も利用されているカテゴリのアプリケーションらについて、ユーザー数・成長率・ユーザーの多いプロトコルに関する調査を行いました。同調査の要点は以下の通りです。
大口参加者による偏り
DeFiの取引額のほとんどは少数の大口ユーザーに依存しています。MakerDAOでは上位3アドレスの担保預け入れ資産が全体の80%を超えていることが指摘されています。しかし、これはMakerDAOに限らず少ない大口参加者での偏在は多くのプロトコルやサービスで見られると指摘されています。
DeFi全体のユーザー
DeFiの主要プロトコルを合計すると、全体で15万ユーザーが存在します。また、デイリーのユーザー成長率は0.56%であると指摘されました。この成長率が維持されるならば、2021年3月には100万ユーザーに到達し、2022年3月には1000万人に到達するだろうとしています。
主要なプロトコル、サービスのユーザー数は?
次に主要なプロトコル、サービスのユーザー数を見てみましょう。一番多いユーザー数はKyber Networkの6.2万、次がUniswapの5.1万です。
DeFiの数字が分析される際に、しばしばTVL(スマートコントラクトにロックされているアセットの総量)で比較される場合があります。しかしながら、このTVLでの比較は完全ではありません。そもそも0xのようにスマートコントラクトにアセットをロックするようなモデルもあることや、TVLでの指標はUSD建てのETH価格に左右され成長率の計測には不適切な側面があります。DeFiの各サービスの成長率は、このようなブロックチェーン分析を元にしたユーザー数、加えてTVLなど複数の数値を読み解く必要があるでしょう。
参考資料:https://coinchoice.net/how-defi-is-growing-based-on-numebrs_202006/
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Source: 仮想通貨情報局