暗号資産(仮想通貨)デリバティブ市場で興味深いことが起きている。取引高は急激に下落しているが、建玉(未決済の契約数)の増加が続いている。
- リサーチ企業スキュー(Skew)によると、5月11日の半減期以降、ビットコイン先物の取引高は350億ドルから6月23日の85億ドルに減少。
- 6月21日には50億ドルまで減っている。
- オプション取引は6月2日に2億2600万ドルの高水準をつけたが、23日には約8000万ドルまで減少。
デリバティブの取引高は、ボラティリティが顕著な時期に増加する傾向がある。ビットコイン価格が40%下落した3月12日、取引高は450億ドルを記録した。
- デリバティブ取引高の減少は、ビットコインの値動きに大きな変化見られないことが一因としてあげられる。
- 5月11日以降、ビットコインは9000ドルから1万ドルの狭いレンジで推移。1万ドルを超えない小康状態が続いている。
- ビットコインのボラティリティは今週はじめ、8カ月ぶりの低水準。
取引高は低水準だが、建玉(未決済の契約数)は依然として高い水準にある。
- ビットコイン先物の建玉は6月23日に38億ドルとなり、5月はじめの25億ドルから50%上昇。
- シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では、半減期後、1145%と驚異的に上昇。6月23日には4億3600万ドル。
オプション取引でも過去4週間、建玉はほぼ毎日のように新記録を更新。5月23日は11億ドルだったが、6月23日には17億ドルに達した。
- 投資家は、長期間の鈍い値動きのあとにしばしば見られる大きな動きに備えて、オプション取引を行うことがある。
- 株式市場では、オプショントレーダーが「ストラドル」と呼ばれるコール(買う権利)とプット(売る権利)の両方を購入する戦略を取ることがある。これが最近、ビットコインオプションの建玉が増加している理由かもしれない。
- ビットコインでも建玉の増加は、トレーダーが上昇にせよ、下落にせよ、市場が大きく動くことに賭けていることを示しているのだろうか。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/67866/
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Source: 仮想通貨情報局