ベラルーシの銀行、実施予定のトークン化パイロットプログラムについて発表

投稿日：2020年6月20日

ベラルーシ国内の民営・官営の銀行12行が10日、ベラルーシ中央銀行からデジタルトークン発行の認可を受けた。今後実施されるパイロットプログラムの中でデジタル・オファリングを開始する予定である。

スプートニク・ベラルーシの報道によれば、ベラルーシは「デジタル経済の発展に関する」法令第8号を〔18年に〕採択し、デジタル経済の力学を行使する権限をベラルーシ中央銀行に与えた。

この行政体制により、イニシャル・コイン・オファリング（ICO）に必要な法的環境がベラルーシ全土で整っている。パイロットプログラムは21年1月1日から24年1月1日まで実施される予定だ。

ブロックチェーン特区で試験実施

プログラムに参加する銀行には、ベラルーシ・スイス銀行（BSB）、BTA銀行、ベラルーシ人民銀行などがある。また、国内最大の銀行、ベラルーシ銀行（Belarusbank）も加わっている。

パイロットプログラムは、ミンスクにあるブロックチェーン自由取引地区であり、複数の暗号通貨マイニングセンターの拠点となっている「ハイテク・パーク」で実施される。

スプートニク・ベラルーシの報道はまた、ベラルーシ中央銀行が各銀行に対し、ICOを通じて国内の個人または企業からベラルーシ・ルーブルによる資金調達を行う権限を与えたとも述べている。

中央銀行はしかし、各銀行がパイロットプログラム期間中に暗号通貨を受け取ることは許可しないと述べている。また、外国籍の人々がベラルーシ・ルーブルや他国の法定通貨でトークンを購入することは可能だった。

スプートニクの報道では、このパイロットプログラムへの参加の上限は各銀行の自己資本の10％までになると明示されている。

ベラルーシ大統領はプログラムの延長を行うかどうか、あるいは、恒久的な固定化にまで踏み切るかを24年3月1日までに決定するものと見込まれている。

Source: 仮想通貨情報局