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米ドル連動のステーブルコイン、需要は予想外に拡大

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暗号資産(仮想通貨)スタートアップのサークル(Circle)がビジネスモデルをステーブルコインに移行してから4カ月、新型コロナウイルス危機によって、需要は予想外に拡大していると共同創業者兼CEOのジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は語った。

米ドルに裏付けられたステーブルコインは世界中で人気が急上昇している。その需要の多くは、日常的な商取引での決済であり、暗号資産(仮想通貨)取引所間で資金を迅速に動かすためだけではないとアレール氏は述べた。

「ここ数週間、USDCへの関心と成長は爆発的」と同氏は、コインベース(Coinbase)と提携して発行しているステーブルコイン「USDC」に言及した。

「デジタルドルに対する世界的な需要が非常に大きいことは明らか。新しい決済手法としてのデジタルドルの利用もある」

新たなユーザーは、eコマース市場、広告ネットワーク、高級品メーカー、人材採用プラットフォーム、デジタルコンテンツ市場、ピアツーピア融資プラットフォーム、決済企業、ソフトウエア企業、専門サービス企業、ポイント企業、モバイルバンキング、そして、他のインターネット企業などとアレール氏は語った。

「アジアの市場参加者からは、デジタルドルの安全性と有用性の双方を求める中小企業のUSDCに対する需要がますます高まっているというフィードバックを得ている」

サークルビジネスアカウント──法人顧客がUSDCを使ってビジネスを行うために同社が3月に導入──の数は、ここ数週間で700%増加し、その3分の2以上は暗号資産業界以外の企業と同社は語った。

2桁成長

CoinMetricsによると、USDCの時価総額は3月1日の4億4400万ドルから記事公開時点には7億3400万ドルへと65%急増した。

出典 : CoinDesk Research

アレア氏の説明によると、急増は今回の危機がブロックチェーン技術をメインストリームへと押し出していることを示唆している。ステーブルコインとして、USDCはドルに連動するように設計されており、ビットコインのように価格が変動することはない。USDCは銀行に保管されているドルに裏付けられており、必要に応じて換金することができる。

「デジタル通貨の普及に、真の転換点が来ていると我々は考えている」とアレール氏は語った。

デジタルであろうとなかろうと、新型コロナウイルスのパンデミックによって投資家が安全資産に押し寄せるなか、ここ数週間、ドルの需要が高まっていることは間違いない。

「我々は記録的な取引高を目の当たりにしている」とアレール氏は述べ、普及は「欧米とアジアの市場で比較的同じくらいに分散している」と付け加えた。

ドルの代替品

2桁成長はUSDCだけではない。

CoinMetricsによると、過去6週間でパクソススタンダード(PAX)は22%増加して1億9800万ドルから2億5800万ドルに、テザー(USDT)は36%増加して46億ドルから63億ドルに、ジェミニドル(GUSD)6%成長して390万ドルから620万ドルとなった。

バイナンス(Binance)がパクソス(Paxos)と提携して発行しているBUSDは、6800万ドルから2億ドル近くまで急増し、194%もの大幅な増加を見せた。

イーサリアムブロックチェーン上で発行されたステーブルコインは、ネットワーク上での取引高がビットコインと同等になるほどの増加となっている。

このドルに裏付けられたステーブルコインのブームは、昨年、フェイスブックが設立したリブラ協会が、グローバルなデジタル通貨を生み出す当初の計画を撤回し、各国の法定通貨に裏付けられたステーブルコインの発行に焦点を当てていることも要因となっているようだ。

デジタルドルのコンセプトは、他の場所でも勢いを得ている。4月14日、アメリカの議員グループは、経済対策の一環として国民に現金を給付するためのツールとしてデジタルドル(ブロックチェーンベースのものではないが)を提案する法案を提出した。

これは、デジタルドルを提案する法案として議会に提出されたものとしては少なくとも4つ目の法案であり、10人あまりの議員が共同提案に加わった。 

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/53812/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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