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ビットコインキャッシュ「半減期」を迎え、マイナーの採算性は大幅下落

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2017年にビットコインから分岐したビットコインキャッシュはブロック報酬を半減、多くのマイナーの粗利益はほぼゼロになった。

時価総額で世界第5位の仮想通貨「ビットコインキャッシュ(BCH)」は協定世界時4月8日12時20分(日本時間8日21時20分)頃、ブロック数が63万に達し「半減期」を迎えた。マイニング報酬は12.5ビットコインキャッシュ(BCH)から6.25CHになった。

半減期:ビットコインなど一部の仮想通貨にはインフレ、つまり価値の下落を防ぐために、新しい仮想通貨の発行となる、取引の検証作業(マイニング)に対する報酬を段階的に下げる仕組みがある。これを「半減期」と呼ぶ。

これは、マイナーたちにとっては当面のマイニング収益が半減し、高価なマイニング機器への投資にもかかわらず、利益がゼロ、あるいはほんのわずかなものになることを意味する。

ビットコインキャッシュの採掘難易度と、ネットワークに参加しているマイナーのパワーを測る指標であるハッシュレートはこのところ、半減期を控えて下降傾向にあった。2月中旬の約5エクサハッシュ/秒(EH/s)から、現在は3.3EH/sに下落している。

この傾向は、ビットコインキャッシュの下落と並行しており、価格は2月中旬の492ドルから、3月中旬には165ドルまで下落した。しかしそれ以降は250ドル超まで回復している。

多くのマイニング機器は利益を出せず

F2プール(F2Pool)のデータによると、ビットコインキャッシュの現在の価格と最新のハッシュレートでは、平均な電力料金を0.05ドル/キロワット時(kWh)とすると、2018年と2019年初旬に発売されたマイニング機器の多くは現在、利益が出ていない。

2019年後半と2020年はじめに登場した最新モデルの中にも、粗利益が約10%まで減少したものもある。マイクロBT(MicroBT)のワッツマイナーM30Sやビットメイン(Bitmain)のアントマイナーS19、S17プロといった最新モデルのみが、30%を超える利益を生み出すことができる。だがメーカーはまだ、これらのモデルを市場に大量には出荷できていない。

それでも、予想された通り、採算の取れない多くのマイナーがビットコインキャッシュから撤退するにしたがって、採掘難易度はさらに下がり、留まることができたマイナーたちのマイニング収益は劇的に増加する。

さらに、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、ビットコインSVが採用しているSHA-256アルゴリズムに対応したマイニング機器(一般的には、ASICマイナーと呼ばれる)は、同じアルゴリズムを使う、別のネットワークで使うことができる。

今回のビットコインキャッシュの半減期は、5月に予定されているビットコインの半減期の展開を暗示するものとなる。ビットコインの時価総額はビットコインキャッシュの26倍にのぼる。

ビットコインネットワークに接続されている演算能力の14日間平均は現在、105EH/sで、3月下旬に16%近く下落した後、5%上昇した。

一方、ビットコインキャッシュから2018年に分岐したビットコインSVも、ビットコインキャッシュの約1日後に半減期を迎える見込み。ビットコインSV(BSV)の価格は、半減期を前に上昇し、現在、200ドル超で取引されている。

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/51295/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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