金担保の仮想通貨PAXゴールド、スイスフランや英ポンドで取引可能に

投稿日：2020年3月26日

世界の株式市場が激しい混乱に直面する中、金（ゴールド）に裏付けられた仮想通貨プロジェクトへの需要が増しているようだ。

実物の金に裏付けられた仮想通貨PAXゴールド（PAXG）は、2つの欧州の法定通貨、スイスフラン（CHF）とイギリスポンド（GBP）で取引が可能となった。新しい取引ペアは、スイスに拠点を置くデジタル資産取引所スマートバロールが19日からサポートを開始した。

PAXゴールドは米ニューヨークに拠点を置くパクソス（Paxos）が2019年9月に発表した金担保のトークンだ。1オンスの金と1対1で裏付けられている。

スマートバローでは英ポンドやスイスフランのほか、ユーロや米ドル、ステーブルコインのテザー（USDT）でもPAXGを取引できる。

スマートバローの広報担当者は、英ポンドとスイスフランでPAXゴールドが購入できる最初の取引所だと、コインテレグラフに述べている。

オルタナティブな投資手段の必要性

スマートバローのオルガ・フェルドマイヤーCEOは、PAXゴールドの上場は、新型コロナウィルスによるパンデミックによる金融危機に対応したものであると述べている。

米連邦準備制度理事会（FRB）が3月15日に緊急利下げを発表したことを受け、フェルドマイヤー氏はさらなる利下げのリスクがあると強調する。

「コロナウィルスの大流行により、1930年代の大恐慌のような深刻な不況に向かう可能性もある。これは投資家が自身の貯蓄を保護するための真の代替手段を必要としていることを意味する。そのため、スマートバロー取引所でトークン化された金の取り扱いを始めることにした」

Source: 仮想通貨情報局