出典:Blockchain Capital ”State of Crypto 2019”
リブラの開発にゴーサイン
今年大きく注目されたフェイスブック主導の仮想通貨リブラ。今年6月にホワイトペーパーが発表されてから、欧米の政府を中心に反リブラの声が高まった。G20ではリブラを照準を当て、グローバルステーブルコインを規制していく方針も打ち出された。
しかし、ブロックチェーンキャピタルは2020年に「リブラにゴーサインが出る」と予想する。中国とのデジタル通貨競争に直面することで、米国の姿勢が変化するとみているようだ。
仮想通貨裁判でSECとは異なる判断
米証券取引委員会(SEC)は、メッセージアプリ「テレグラム」や「Kik(キック)」のICOを、米証券法に違反したとして起訴している。テレグラムやキックは、この判断に反発し、裁判で全面対決する姿勢を見せている。
ブロックチェーンキャピタルは、「裁判所が仮想通貨事件でSECとは異なる判断を行う」と予想。テレグラムやキック側が裁判で勝訴することになれば、SECによるICO規制の枠組み自体が根本的に変わってしまうかもしれない。
「DeFiでロックされる価値が50億ドル突破」
分散型金融は2020年も大きなテーマとなりそうだ。ブロックチェーンキャピタルは、DeFiでロックされる資金が50億ドル(約5400億円)を突破するだろうと予測する。
しかし、その一方でDeFiに対する規制も強化されるとも予測している。現在の仮想通貨取引所と同様に、マネーロンダリング対策(AML)や本人確認(KYC)のプロセスがDeFiにも求められ、「規制問題の最前線」になるとみている。
「ビットコインは過去最高値更新」
ビットコインはどうなるか。2020年にはビットコインは、17年12月に記録した過去最高値2万ドルを突破すると予想している。
一方で、ビットコインの需要増で、トランザクションフィーが100ドルを超えるとも予想。それによりスケーリングの議論が触発されるとしている。
ほかにも「仮想通貨企業が5億ドル(約540億円)以上で買収される」、「マカフィー氏が賭けに負ける」、「匿名通貨が主要取引所で上場廃止」などの予想も示している。果たして、2020年にこの予想がどこまで当たるのか、注目だ。
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Source: 仮想通貨情報局