スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官は、フェイスブック(Facebook)の主導するリブラプロジェクトのローンチに何の異論もない。金融上の規則さえ守られるならば。
ブルームバーグ(Bloomberg)の報道によれば、ムニューシン財務長官は2019年12月5日(現地時間)、「フェイスブックがデジタル通貨を作りたいならそれで構わないが」、金融上の機密に関する規則やアンチマネーロンダリング規制を「完全に遵守する必要がある」と述べ、次のように続けた。「テロリストへの資金供与に使われることは決してあってはならない」
ムニューシン財務長官は、ワシントンDCで開かれた下院金融サービス委員会の公聴会において、議員からの質問に答える形で発言を行った。
世界の規制当局や中央銀行から大いに反発を受けつつ、リブラが6月に発表されて以来、ムニューシン財務長官は規制上の懸念について話し合うためにFacebookと数十回も会合を重ねたと示唆した。ムニューシン財務長官は、それがリブラのローンチに向けたペースを遅らせたと述べた。
リブラは、フェイスブックのプラットフォームやその他のウォレットや商品を通じた支払い用のステーブルコインとなり、国家通貨や国債のバスケットにペッグされる可能性が高い。
公聴会においてムニューシン財務長官は、アメリカが近い将来デジタル通貨を開発する可能性は低いと述べた、ともブルームバーグは伝えた。
「FRB(連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長と私は、このことについて議論し、近い将来、この先5年においては、FRBがデジタル通貨を発行する必要はないという点で意見が一致しました」とムニューシン財務長官は述べた。
公聴会では、近々デジタル人民元をローンチする中国の計画についての質問もなされた。欧州中央銀行(European Cenral Bank)もまた、従来型の支払い方法が消費者にとって改善されなければ、デジタル通貨をローンチするかもしれないと、先日コメントを出している。
パウエル議長は以前、FRBはデジタルドルを検討しているが、その利点がはっきりとしないと示唆していた。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/30375/
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Source: 仮想通貨情報局