★注目★[4571]ナノキャリア[3663]アートスパーク[6336]石井表記[5704]JMC

さて、ここ最近チェックしている銘柄をザックリご紹介致します。

まず初めにご紹介させて頂くのは、抗がん剤に特化した創薬ベンチャーのナノキャリア<4571>です。長期で下落基調でしたが、8月末に大阪大学が世界初でiPS細胞から作った目の角膜の細胞を患者へ移植した発表から、再生医療のテーマ性を持つ同社も緩やかに株価は上昇しております。10月2日にはNC-6300における悪性腫瘍の一種である血管肉腫の臨床試験開始を発表し上値を伸ばすものの、翌日には値を下げています。25日線を下値サポートに上昇トレンドは維持している為、11月14日の決算発表前後での値動きを注視しながら、がんの研究成果も期待したいですな。

2つ目の銘柄はサンバイオ<4592>です。9月13日の決算発表では赤字ではあったものの、大日本住友製薬<4506>との米国慢性期脳梗塞における臨床試験への開発協力金の早期計上により、株価への影響は軽微だった模様です。同月19日には、米国食品医薬品局(FDA)のRMATの対象品目に同社の再生細胞薬「SB623」が指定されたと発表。これにより株価は窓をあけて上昇した様子からも、市場期待は相応に高いと思われますねぇ。10月23日には米系大手証券が同社の目標株価6100円、格付けを「強気」と発表した事で、反発後25日線を上抜いた模様。今後も「SB623」の進捗状況には注目していきたいですな。

3つ目の銘柄はアートスパーク<3663>です。自動運転関連やイラスト制作ソフトで注目される同社の11月1日に発表された決算は減益着地ではあるものの、通期計画の進捗率はすでに達成しております。車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」の最新バージョンを発表した他、クリエイターサポート事業では、マンガ賞・持ち込みポータルサイト「マンナビ」の運営を開始しております。「めちゃコミック」を運営するアムタスにも同社の「CLIP STUDIO READER」が採用されるなど、少し前に自動運転関連で注目されたものの、ここ最近は電子書籍分野のテーマ性も注目されております。チャートは底値圏からやや反発も見られる為、下値で拾って将来性に期待したいところですな。

4つ目の銘柄はプリント基板製造装置大手の石井表記<6336>です。9月12日発表の決算は下方修正も併せて減益着地となりますが黒字は維持。長期で下落トレンドを継続していた同社ですが、世界的な半導体市況の底入れ期待の強まりに加え、EV化で盛況のリチウム電池や次世代電池への物色が強まり、10月23日付近から半導体関連や全個体電池に携わる同社へ物色買いが入っております。400円台の中盤で長らく推移していた株価は、10月30日には863円にまで到達。米中貿易摩擦も快方の兆しが見られ、業績改善が進むにつれ下値を切り上げるか監視していきたいですな。

5つ目の銘柄は3Dプリンター等を駆使した試作品や鋳造事業を展開するJMC<5704>です。3Dプリンター以外にも心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」や日本で独占販売権を持つ網目状のギプス包帯「OPENCAST」を手掛けております。鋳造事業においては自動車のEV化案件が受注拡大しており、10月下旬よりEVの展望を期待した思惑買いが増加しております。株価は日足レベルでは75日線、週足レベルでは13週線を上抜いた模様ですな。業績も好調に推移している事から、上昇トレンドを維持したまま11月13日の決算を前に26週線を意識した動きになるか注目ですな。

最後の銘柄はタカミヤ<2445>です。建設機材レンタル事業を展開する同社は、安全性の高い次世代足場「Iqシステム」が2014年のレンタル開始以来、過去最高の稼働率の更新を継続しております。10月28日には上方修正を発表し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しです。東京オリンピックの建設ラッシュはもちろんの事、フィリピンでの公共インフラ都市開発やベトナムの外資誘致推進の流れもあり、海外での仮設機材の需要の高まりも確認しており、同社には追い風です。チャート(日足)では上方修正後の上昇で一時高騰するも値を戻しており、11月7日の決算通過後の値動きもチェックしたいところです。

以上です。

また、本日から監視入りする銘柄は以下の通りです。

＜本日監視入りした銘柄＞